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第42回日本美容外科学会総会(JSAPS)に参加しました~「その1」発毛治療最前線~
一部の時間でお休みをいただき、舞浜で開催されました日本美容外科学会(JSAPS)に参加しました。
一緒に写っているのは、中国から東大へ留学中の先生とのことです。
学会の会場でお声をかけていただき(私が質疑応答の時に突っ込んだ質問をしまして(笑)私に興味を持たれたようです?)、一緒に写真を撮りたいとおっしゃるので撮りました。
さてこの学会は
主に美容外科手術の題材をメインとした学会ですが、今回は「主義の選択肢を広げよう!」というテーマで、手術以外の非手術の治療の知識もひろげて治療を選択していこうという趣旨でした。
逆に私は皮膚科医ですので、もともとは非手術的な治療がメインな科ですが、
外科的な治療もたくさんとりいれて、非侵襲的な治療のみでなく
より効果的な治療をご提供できるように日々切磋琢磨しています☺
最近では形成外科の先生方に、外科的治療をお教えする機会も増え、
「先生は皮膚科医なのに、どうしてこんな外科的知識と技術をおもちなのですか??」といわれたりするようにまでなりました(笑)
私は、外科の先生方とは一味違って解剖理論、生体理論から効率の良い外科的治療を構築していきます。大がかりな手術は私にはできないので最低限の侵襲で、いかに効果的に結果を出せるか、そこに強くこだわりを持って治療方法を考えて行っております☺
さて今回の学会のなかで、興味をもった内容についていくつかお話いたします。
まずは「毛髪治療」のセッションです。
とくに男性においては脱毛の原因をブロックする内服治療が基本となります。
ただし、学会でも座長より指摘がありましたが、2017年の脱毛症治療のガイドラインの改定により「ミノキシジル」の内服治療は男女ともに「推奨度D:行うべきではない」ことになりました>>>
厚生労働省承認の治療薬を服用しても、もう少し改善が欲しい場合の
オプション治療について。
当院でももう少し積極的に行った方が良いとあらためて思ったのが
栄養状態の改善です。
男女ともに、毛の発育にはとくに十分なたんぱく質摂取量(摂取していると思っていても不十分であることが多いです)、鉄、亜鉛等が整っていませんと薄毛の原因となります。
当院でも血液検査をして栄養解析をし、不足している栄養素を補充する治療を行っています。(この検査データの読み方は医師すべてができるわけではありません)
それらを十分に補充することでの発毛効果について新垣形成外科の新垣実先生より症例発表がありました。当院でもこの辺り、今以上に積極的に取り入れようと思いました。
薄毛が気になってきた方、栄養解析検査受けていませんか?☺
そしておくむらクリニックの奥村千香先生より症例発表のあった
見逃されやすい薬剤性の脱毛。
とくに高脂血症の治療薬です。
毛包の脂質構造に影響を及ぼすようで脱毛の原因となります。
うすくなってきた時期と関係があるか確認が必要ですね!
そしてさまざまな育毛作用のある成分を頭皮に注入するメソセラピー。
当院でも扱っている育毛専用の製剤「ヘアフィラー(CYJ)」、自己の血液から抽出するPRP、そして特殊な施設でしか行えない最先端の幹細胞の注入。
そこそこどれも増毛効果があります。
どれを選択するのがいいのか、、、、そこの議論は決着がつきませんでしたが、
とくに最先端の幹細胞を注入する方法。それに対して当院でも行っている
幹細胞ではなく幹細胞を培養した上清液を使用する再生医療。
この両者はそこそこ効果は一緒であるといわれてきていますが、
「幹細胞」VS「幹細胞培養上清」
幹細胞注入の方がもしかしたら効果の持続が長いのか???
非常に知りたかった点ですが、不明だそうです💦、、、
そうなると、高額な費用のかかる幹細胞治療よりも
幹細胞培養上清での治療の方が選択されやすい現状ですね、、、。
そして最終手段ともいえる「植毛」。後頭部から自身の毛を採取して薄い部分に植毛します。最近では植毛専門のロボットまで登場しているようです。
男女ともにニーズの高い育毛治療。
アラフィフの私が、白髪がほとんどなく、髪も多すぎるほど多いのは(笑)
栄養療法、食事とサプリメントのおかげかなとあらためて思いました。
白髪染めに頻回に行くことを考えたら、、、その分をサプリメントに投資してはいかがでしょうか☺
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング 更新日:2019年10月6日