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第13回 キャンデラ ユーザーズミーティング
キャンデラ社ではシミやアザの治療に使用される
Qスイッチアレキサンドライトレーザーと
レーザー脱毛器を2大主力商品とし、
とくにレーザー脱毛器のGentleLASE®、
GentleYAG®は全世界で約10,000台が導入
されおり、日本でも多くのクリニックに普及
されています。
当院でも厚生労働省の承認を得ている
アザ・シミ治療器のAlexLAZR®と
永久脱毛の可能なGentleLASA®を使用しています。
年に数回キャンデラ社のユーザーである医師が
集まり、新たな治療方法や問題点などを議論して
いま す。
今回のセッションで一番熱い議論が交わされたのは、最近増えているといわれている
レーザー脱毛や光脱毛による硬毛化(太毛になる現象)の問題についてです。
当院ではごく一部の方でしかみられていませんが、先生の中には30%、80%(!?)の
患者さまで生じてしまうとおっしゃる施設もありました。驚愕です。
施設によって若干の強さの設定や照射後のケアなどによる差のようです。
当院では毛質、毛量、肌質を私が毎回診察をして強さの設定と照射する密度を
決定しています。ごく稀に体質的に硬毛化する方がいらっしゃいますが、
かなり稀なことですし、経過中に一部で硬毛化しつつある所見がわずかにでも
みられる際には照射方法を工夫してその都度対応していますので、
当院では少ないのではないかと思っています。
今回の報告では、硬毛化しやすい部位はうなじ、肩まわり、背中とのことでした。
海外では照射部位ではなくその周囲の硬毛化の報告があります。
いずれもそうならない方がもちろん大半ですが、
硬毛化を起こしやすい方の特徴として毛の密度の高い(濃いめ)の方、ニキビ肌の方、
ピルを内服している方、婦人科的にホルモンバランスの乱れている方、肌の色の濃い方、
20歳台の若い方に多いとどの先生がたも同じご意見でした。
これらの体質の方には今後は事前のご説明が必要といえます。
また、万が一硬毛化してしまった際の対処方法についても議論されましたが、
先生方によって意見はさまざまでした。今後もさらなる情報の集積、検討が必要です。
そして脱毛機器による差はないとのことで、GentleLASE®でとくにおこりやすいという
わけではなく、ユーザーがただ単に多いだけであり、多種機器をお持ちの先生はどの機器に
おいてもほぼ同じ頻度で起こり、やはりその方の体質によるとのことでした。
10年近くレーザー脱毛をしてきましたこの経験を生かして、今後もより慎重に丁寧に
ケアを続けていきたいと存じます。
カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★ 更新日:2012年5月21日