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院長ブログ・医療情報

 

ヒアルロン酸を注入してボリュームアップでシワを改善するよりも、リフトアップの糸でたるみを改善させてから必要があればヒアルロン酸注入を検討してみてください

顔への異物の注入は、可能なかぎり少なくするのが安全ですね。
最近では異物注入についての安全性についても見直されております。
医療も日進月歩。常に安全性についてその都度見直していく必要があります。
私は、これまでにも安易に新しい治療には飛びつかず、
安全性について疑問を投げかけ、
納得するまでしつこく・・・しつこく・・・追求し、治療を選択してまいりました。
その姿勢について同業からバッシングを受けることもたびたびありますが、
それに折れずにこれからも石橋をたたいて、たたいて、触って、なでてみて(笑)
慎重に渡っていきたいと思います☺

当院ではほうれい線や口角下のシワ等
たるみによって生じるシワは
たるみをまず改善し、それでも残るシワへヒアルロン酸注入を行うなど、
最近では注入量を極力減らすようにしております。

この方も、ほうれい線やマリオネットラインの治療をご希望ですが、
ヒアルロン酸注入ではなく、糸を数本挿入するのみの
溶ける糸によるスレッドリフトでの治療をお勧めしました。
スレッドの糸は溶ける糸ですが、いかに少ない本数で、効果的に仕上げるかが重要です。
そういう意味でもMWデュアルリフトは理にかなっています。

治療前


治療後

わずかに片側3本ずつ計6本の細い糸を使用したのみです。
ほうれい線もマリオネットラインも改善しました💛
したがってヒアルロン酸注射はせずにご満足いただけました。

顔全体の皮膚の組織を焼いてリフトアップする機器による治療よりも
侵襲が少ないと考えます☺

私の開発した「MWデュアルリフト」は私が直接指導をし、行える施設を増やしております。
私が厳選した医師ばかりですので
ご遠方の方は以下にご案内しましたお近くのクリニックをご利用ください♡

またPCLは糸が溶けていくとコラーゲン増生が高まって、お肌のハリやキメも良くなります。
効果の持続はヒアルロン酸と同じくらいで数年間です。
当院では費用もヒアルロン酸と同じくらいです。

料金
フェイスラインと頬リフト(片側5本) ¥250,000
フェイスラインのみ (片側3本)          ¥200,000

MWデュアルリフトプレミアム¥300,000

別途診察料等が必要です。(税別)

モニターサービスもございます。

詳しくはこちらを>>>

 

現在MWデュアルリフトをお受けいただける施設

東京
当院 スキンソリューションクリニック
銀座みゆき通り美容外科 銀座院>>>
光伸メディカルクリニック(新宿)>>>

大阪
81(エーティーワン)クリニック>>>
銀座みゆき通り美容外科 大阪梅田院>>>

山陰
林原医院(鳥取県米子)>>>

 

料金は現在MWデュアルリフトを行っているどの施設でも同じですが、
モニターサービスの有無など、
多少異なる場合もございます。
料金の詳細につきましては、受診されるクリニックに直接お問い合わせください。

*麻酔を使用しながら行いますのでお痛みは軽度です。
*カニューレという先のとがっていない管で糸を挿入しますので内出血は稀です   が生じることもあります。
*術後の腫れることは少ないですが、多少腫れるケースもございます。
*顔から糸を挿入しませんので、顔に傷跡が残りません。
*2週間でなじみますが、多少のバランスを整えますので2週間後に必ずご来院いた  だいています。
*溶ける糸を使用しますので、効果は永久的ではありませんが、
数年の効果と考えています。

 

 

投稿日:2019年5月13日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング

「掌蹠膿疱症」に生物学的製剤の初!適応追加 ヒト型抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤「トレムフィア®」

先日は診療を少し早めに切り上げさせていただき、
乾癬の勉強会に参加させていただきました。

乾癬やアトピー性皮膚炎で有効性の高い
生物学的製剤のなかで 初の掌蹠膿疱症に対して「トレムフィア®」が昨年11月に適応追加となりました。
その実際の効果や適応症状について。
そして掌蹠膿疱症の治療の最新の情報について。
また聖路加病院での「乾癬」に対するトレムフィアをはじめとした
生物学的製剤の効果についても
皮膚科部長の新井達先生よりご講演いただきました。

 

掌蹠膿疱症は手のひらや足の裏に膿疱と呼ばれるブツブツができたり、硬い皮がぼろぼろとついたりはがれたりします。手足以外にもひ皮疹ができたり、関節症状を伴うことがあります。
まだまだ不明な点の多い疾患です。
こちらのサイトに詳しい情報が掲載されておりますのでご参考になさってください。
掌蹠膿疱症ネット>>>

掌蹠膿疱症は、以前は金属アレルギーとの関連がよく知られ、
金属アレルギー検査を行い、陽性の金属を含む歯科金属の換装を行うとよいとされていましたが、最近では病巣感染とくに歯性病巣による影響が半数以上とされており、より重要とされています。そのほか副鼻腔炎扁桃腺炎が関与していることもあります。
すなわち歯周炎や根尖病巣といったばい菌の巣を退治することが大切で、
その歯性感染症のコントロールをすることにより、
6割ほどは改善するようです。

そして喫煙者が80%ほどをしめるこの疾患ですが、禁煙をすると
完治は難しくても、症状が改善することもあります。
掌蹠膿疱症の患者さんの汗管や表皮ではニコチン性アセチルコリン受容体の発現が健常人より強く、ニコチンの影響を受けやすい可能性が示唆されています。
また喫煙により末梢血のTH17細胞が増加することや、血中のIL-17価が上昇することが報告されています。

なかには皮膚症状のみでなく関節症状を伴います。

乾癬では手指、掌蹠膿疱症では胸肋関節の関節炎が多いですが、
ともに腰痛として現れることもあります。
他の原因の腰痛と鑑別が難しいですが、
「起床時に強い腰痛、長時間寝ると腰痛が悪化する、朝腰痛が強く動き出すと軽減する腰痛」は乾癬性関節炎を疑う腰痛とのことです。

乾癬と掌蹠膿疱症は、ともにリンパ球T細胞性免疫に基づく、
慢性炎症性皮膚疾患で、その中でも中心をなすIL-23がTh17細胞を増加・活性化し、IL-17の産生亢進により皮膚角化細胞の炎症性変化をきたします。
両者は類似・近接する疾患と考えられていましたが、
最近ではその違いも明らかとなってきています。
乾癬も掌蹠膿疱症においても、関節炎を伴うことがありますが、
関節部の骨が破壊性の変化をきたす乾癬に対して、
掌蹠膿疱症では骨増殖性病変すなわち骨が太くなります。
似て非なる疾患であることがわかってきました。

ともにIL-23がTh17細胞を活性化し、IL-17の産生亢進により皮膚角化細胞の炎症性変化をきたす疾患であるため、
乾癬においては従来のTNF-αを阻害するものの他に
IL-17を阻害するもの、IL-23を阻害する生物学的製剤などがあります。
このたびIL-23受容体への結合を阻害する「トレムフィア」が乾癬のみでなく
掌蹠膿疱症に適応が拡大されました。

ただし、原因、悪化因子の除去がまず大切です。

トレムフィアは関節症状を伴う場合や皮疹が著しい場合、既存の治療で無効な場合などに適用となります。
そのような方は、主治医にご相談ください。

投稿日:2019年5月12日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬

GW後半に韓国のクリニックで勉強してまいりました ~新しい脂肪融解注射~

皆様GWはのんびり過ごせましたか?

私は後半は韓国に飛びまして、
スレッドのリフトアップや脂肪吸引等で著明な先生のところで
数人の医師で勉強させていただきました。

今回は、新しいヒアルロン酸を使用した施術と脂肪融解注射について。

この先生はスレッド(糸リフト)も得意な先生です。
そのスレッドを行う前に、極力余分な脂肪をとってから行うことをすすめていらっしゃり、今回はこの先生がご使用になられている新しい脂肪融解注射について、またダウンタイムが少なく効果的な注射の方法について教えていただきました。

当院でも行っているスレッドリフトで、とくにフェイスラインのたるみを改善させるMWデュアルリフトを行う際には、事前になるべく脂肪を落としてから治療を受けることを薦めています。
現在使用している輪郭注射MLMもとても良い効果ですが、
今回紹介いただいた注射は、体の脂肪溶解にも有効性がいいとのことです。
私の二の腕に試してもらいました(笑)。

脂肪融解注射の前に、脂肪の溶解を促す装置で治療をします。
当院の脂肪融解レーザー「スカルプシュア」のもう少しマイルドな機械です。

そして注射。

痛み少ない💛
注射の方法と調合に工夫があります。
そしてボディー用の脂肪溶解注射の多くは注射後に腫れや痛みが強いものが多いですが、それを抑える工夫がされており
無痛でした。

私の二の腕の効果を確認後、
当院でもスカルプシュアとの併用で導入を検討したいと思います☺

投稿日:2019年5月10日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング

パラリンピックの日本代表を目指す選手たちのケアに同行しました

みなさま、GWいかがおすごしですか~?

私はクリニックはお休みをいただいておりますが、
月初めは事務仕事が多く、ちょこちょこクリニックで仕事していますよ💦

昨日は、パラリンピックにむけて練習に励む選手の体のケアに同行しました。
お台場にパラアリーナという体育館があります。

バスケットの女子選手たちの練習にお邪魔いたしました。

競技用車いすに乗り換えて練習。
今回練習していた選手たちは、生まれつきの障害ではなく、
事故等で後天的に障害を持ってしまった方々です。
頸椎損傷等で下半身がマヒし、動かすことが困難なため
車いすで競技をします。

その動きは、私の想像していたものよりも
はるかに複雑な動きで、ハードなスポーツでした。
みんなで「まるで人魚のようだね」と話すように、
車いすと体が一体化し、その動きはとてもしなやかで、でも力強く機敏で。
ドリブルしながら、そしてシュートしたり。車椅子に乗ってですよー!。
すごい・・・。

そんな彼女たちは、上半身のみを使ってプレイをしますので、
体幹の大きな動きと腕や肩の柔軟性が要求されます。

ケアチームの先生は、
彼女たちの動きをみて、関節の動きの悪いところ、筋肉の硬いところ等
滞りのある部分を診断し、「ある方法」でほぐしていきます。
一瞬にして関節の可動域が広がり、動きが良くなります。
選手たちの体感も大きく
「すごい!!!」「良くなった!!」
と素晴らしいので、みていてとても感動的です。

この「ある方法」。
最近私が勉強をしている治療方法です。

皮膚疾患と関係ある???
と思われるかもしれませんが、
本当に病気を治したいと思うと・・・
行きつくところは「医食同源」そして「身体調律」なのです。
薬は症状を抑えるだけに過ぎない。もちろん漢方も・・・。
そして病気を予防しなければっ。

食事の改善やサプリメントでの不足している栄養素の補充が
疾患治療や予防に役立つことは周知されてきており、
クリニックでも指導する時代となりました。
数年前より厚労省より医療機関でのサプリメント販売が解禁になったのにはそのような背景があります。

そして、私が次に必要だと考えているのが
「身体調律」
とくに、体の姿勢や関節、筋肉を整えること。
それがどうして疾患に関係するのか・・・。
筋肉や骨格により臓器の位置が変わったり、血行が悪くなったり、
神経を圧迫したり。それがさまざまな影響を及ぼす事についてわかってきました。
それを整える方法の一つとしてこの「ある方法」をただいま勉強中です。

この日も、掌蹠膿疱症だったという方にお会いしましたが、
乾癬やアトピー性皮膚炎等の改善についてもあるようですので、
早く技術を習得して、皆様にご提供したいです☺

 

投稿日:2019年5月3日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

赤ら顔に「ノーリス」

赤ら顔の原因にはさまざまありますが、
スキンケアや内面から整えても、固定してしまっている
毛細血管拡張による赤みには当院では「ノーリス」での光治療をお勧めしています。
既存のダイレーザーで治療をしますと、
紫斑(内出血)を起こしやすいですが、
ノーリスでは紫斑を起こさずに治療ができます。
多くの症例ではダウンタイム(施術後の日常生活に支障のある腫れや赤み、かさぶた等でダーメージを受けた状態が回復するまでの期間)はほとんどなく治療を継続できます。

治療前


1回治療後
(PR 3.7J/cm² 1.5msec 1pass)

 

少しずつ赤みを改善していきます。

ノーリス赤ら顔治療
顔全体 ¥20,000
頬のみ ¥15,000
鼻のみ ¥6,000

別途初回カウンセリング料¥3,000
再診料¥2,000がかかります
(SSCプレミアム俱楽部会員さまは診察料はかかりません)

*施術直後は多少赤みが一時的に増すことがあります。

*ごくまれに部分的に強く反応してかさぶたができることがあります。

 

投稿日:2019年4月30日  カテゴリー:酒さ, ★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング

炭酸ガスレーザーで削ったり、AGNESで焼く必要がなくなりました!「ラパリムスゲル」が承認され、結節性硬化症の「顔面血管線維腫」の外用療法を当院でも行っております。

「結節性硬化症」は6000人に一人くらいの頻度でみられます。
皮膚症状が98%の患者でみられるため、皮膚科で診断されることも多い疾患です。
心臓の疾患、てんかん等の神経精神症状、腫瘍性病変など他の合併症を伴う場合もありますので定期的に診察を受けていただく必要があります。
良いお薬が出てきていますので、症状に合わせて治療が行われています。

皮膚症状として、白斑や顔の血管線維腫が認められます。
生下時より白斑がみられる場合。
血管線維腫は幼児期より顔に赤い斑点がでてきて学童期以降に盛り上がり、
数も増えてきます。
ニキビと間違えられることもあります。
合併症の予防、対症療法が必要ですので皮膚症状からの診断は非常に重要です。

内服薬のラパマイシンの誘導体のエベロリムス(アフィニトール)が2014年に承認され、皮膚症状にも有効ですが、中止により再燃するため
結節性硬化症の皮膚症状に対して外用剤が開発されました。
2018年3月23日より「ラパリムスゲル」が「結節性硬化症の皮膚病変」の効能・効果で承認されました。

当院でも治療を行っております。

患者様にご承諾いただきましたので、この素晴らしい効果についてご紹介いたします。
これまでは、幾度となく、レーザー治療等を繰り返し受けなければ進行し、
皮疹が目立ってくるため、QOLを低下させていました。
塗るだけでこのような効果は結節性硬化症の方々にとってはとても朗報です。

治療開始前
この方はこれまで炭酸ガスレーザーにて加療されていました。


外用開始1ヵ月


外用開始2ヵ月後
赤みがかなりひいてぼりあがりも目立たなくなってきています。

 

3歳以上のお子さんにも使用できます。

大きな副作用は出ていませんが皮膚の乾燥症状が出ることが多いようです。

治療をご希望される方は、安全性と有効性の再確認のため、一般使用成績調査の全例調査対象となっております。
効果、副作用の有無などを詳細に確認させていただきます。
治療開始から4週後、12週後、26週後、38週後、52週後に経過の診察がございます。

 

投稿日:2019年4月29日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

顔面神経麻痺による眉毛の下垂や瞼の下垂の改善、口角を挙げる手術を行っております(保険適用です)

さまざまな原因で顔面神経麻痺になり、
顔の片側の顔がマヒにより下垂し、
眉毛が片側だけ下がってしまっていたり、
口角が方側のみ下がってしまっている。
瞼が片側だけ下がってしまったままで見え辛いなど
お困りの方、当院では再建手術を行っております。

保険が適用になります。
顔面神経麻痺形成手術(静的)19110点
(自己負担額は3割負担の方で6万円くらいです)
(神経移植を行い、顔面表情筋を動かせるようにする手術(動的)ではありません)

見た目の印象を改善する再建手術です。
たるんだ皮膚を切除したり、糸を使用して引き上げます。
比較的侵襲の少ない治療です。

治療のご希望のある方は、まずはご相談にいらしてください。

当院の医師の行った手術の症例をご紹介します。

治療前


手術後
左の瞼と左眉の挙上を行いました。

 

治療前


手術後
左眉の下垂を挙上しました。

 

投稿日:2019年4月27日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング

いよいよ長~いGWですね!日焼け予防対策はバッチリですかーー?

最近は日差しがじりじり感じますね💦

先日、最近はじめたロードバイク(年寄の冷や水って言わないでくださいね(‘_’)(笑))のレースデビューしました★
といいましても、ロードバイクに乗ったはたったの3回で( ;∀;)
4回目にしていきなりのサーキットデビュー(笑)

同業の先生方や、レーザー会社、日焼け止め(当院でご紹介している水にも汗にも強い「ファイター」の会社です)を製造している業者さん等で
「アグレッシ部」というチームを作りました。
そしてそのユニフォーム💛


Skin Solution clinicのロゴも入ってます☺

岡山の国際サーキットで開催された4時間耐久レースにチームの部員の一部で出場。

炎天下💦

もちろんこれで日焼け予防対策!!

水にも汗にも強い日焼け止めファイターについて>>>

4時間強い日差しの中で自転車こいでいましたが
日焼けしませんでした💛

皆様も日焼け予防対策しっかりしてくださいね💛

投稿日:2019年4月24日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★

第107回 日本美容外科学会JSAS 講演後のディスカッションそして懇親会

痩身治療のセッションでは、脂肪吸引、クールスカルプティング(凍らせて脂肪を破壊する痩身機器)、エムスカルプト(筋肉を振動させて脂肪を溶かすもの)、使用溶解注射、そして私のスカルプシュアの講演がありました。

講演後は演者の私たちと、座長の先生方、会場の先生にて
これらの治療についてのディスカッションを行いました。

その中で、痩身機器での痩身治療の安全性について議論があがりました。
スカルプシュアは皮下の温度を42度から47度くらいまで上昇させて、脂肪を破壊するというよりはダメージを与え、脂肪細胞をゆっくりと自然死(アポトーシス)に誘導し、脂肪細胞の数を減らしていく治療です。そのくらいの温度なので、神経や血管などの他の組織へのダメージが少ないです。
それに対して、凍らして脂肪を破壊する機器では、組織選択制がなく、
脂肪組織以外の、特に神経へのダメージが問題で、合併症として神経痛が長く持続したり、残ってしまうケースが問題であるとの指摘がありました。
また痩身に限らず、HIFUなどを使用したたるみ治療においては、
同じ様に組織選択制がなく皮膚組織を焼く治療ですので同様の問題があります。
そしてHIFUでは最近ではアンチエイジングとして行っていますが、
かえって肌の老化を促進するという報告が海外では出ており、
長期経過を十分に日本においても検討すべきという強いご指摘もありました。
当院でも同じ様な考えで導入を見送っております。
これらの安全性についてはもっと日本でも議論されるべきですね。
機器を販売する業者は、良いことしか情報を伝えません。
このような合併症の検討は医師が自主的に積極的に情報収集をしませんと
意外にも日本では重要視されない点について、私はSNSや学会でもたびたび発言しております。

 

さて学会1日目終了後は、学会の懇親会がありました。
今回は痩身の発表もありましたので、とにかく着やせする服!( ´艸`)を
考えて臨みました(痩身の発表なのに太ってたら説得力ないですもの💦)

服の選択が功を奏して
「痩せた~?」ってたびたび言われました(笑)

スカルプシュア 続けます💛

投稿日:2019年4月23日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング

第107回 日本美容外科学会JSAS シンポジウム 講演内容について 「脂肪融解レーザースカルプシュアを用いた部分的痩身治療」部分的痩身でありながら全身の皮下脂肪や内臓脂肪の減る症例の機序についての考察

脂肪融解レーザー「スカルプシュア」で痩身治療をたくさん行ってきた中で学んだこと①>>>に続き
今回は脂肪融解レーザー「スカルプシュア」で痩身治療をたくさん行ってきた中で学んだこと②です☺

 

スカルプシュアの効果について80名のモニターさんの結果について報告いたしました。

その中で今回特に興味深い症例について考察いたしました。

スカルプシュアは脂肪層にレーザーをやわらかに照射をし、脂肪細胞を破壊するというよりはダメージをあたえ、3ヵ月くらいかけて、じわじわと脂肪細胞をアポトーシス(自然死)に誘導し、脂肪細胞を減らしていく治療です。

本来は、レーザーを照射した治療部位の脂肪が減少するのみであるはずが、特にダイエットをしたわけではないのに内臓脂肪や他の部位の皮下脂肪まで減る症例に多く遭遇しました。

 

この方は、臍下の下腹部にたったの2回の治療ですが、2回目の治療後3ヵ月後には治療部位以外にも全体に脂肪が減少しています。

 

 

 

 


次の方は、かなり内臓脂肪と思われる腹部のボリュームがあります。糖質制限等やってみたけれど、痩せることができなかったそうです。
スカルプシュアは皮下2-3cmに作用するのみなので、太刀打ちできないと考えていましたが治療を続けていくと、あきらかに内臓脂肪も減っていると考えられるボリュームの減少が得られました。
そして最後の治療から11ヵ月後には、別人のように痩せていました。本人にお尋ねましたが、特にその後ダイエットを頑張ったわけでもなく自然にやせていったとのことです。

 

 

この方も、治療部位は下腹部のみですが、体幹全体の皮下脂肪が縮んでいます。

 

このように少ない回数の治療でレーザー照射をしていない部位の皮下脂肪や内臓脂肪が減るケースは全員ではありませんが多く認められました。その原因として治療によって全身的な脂肪を減少させる因子の発動が起こっていると考えました。

このことの裏付けとなる症例があります。
この方は、当院で10年以上、乾癬という皮膚疾患で通院されています。
ここ最近はパラパラと発疹があるのみでしたが、
スカルプシュアの治療をしますと、数ヵ月後に、全身の乾癬が悪化をすることがわかりました。3ヵ月ほどでまた元におどりますが、
治療のたびに悪化を繰り返しています。
長く経過を診ていますが、これほどまでに発疹が出ることは少なく、
明らかにレーザー治療が悪化因子となっています。
ですが、痩身効果も出ているため本人のご希望で4回治療をしております。

この方の治療部位は腰の側腹部のみです。
2回目治療後1ヵ月後に写真で、赤い小さな斑点が全身に出ているのがわかります。

 

乾癬は急に太ったりして、脂肪細胞が膨張するとTNF-α等の炎症を引き起こす悪玉アディポカインの脂肪組織からの分泌が盛んとなり、乾癬が悪化することがわかっています。

脂肪組織は、ただの油滴の貯蔵庫のみならず、
最近ではさまざまな生理活性物質を分泌している組織であることがわかってきています。
おもにはメタボリック症候群に関係する因子です。

スカルプシュアでの脂肪融解は、脂肪細胞を直接破壊するというよりは、
少しダメージを与えて、ゆるやかに脂肪細胞を自然死(アポトーシス)を誘導させ脂肪細胞の数を減少させます。
その過程において、それらの因子が分泌され、先ほどの症例においては、
TNF-α等の悪玉のアディポカインが放出されて乾癬が悪化している可能性が考えられました。
残念ながら、途中で気が付いたため数回のTNF-αのみの測定では有意な結果は得られませんでしたが今後も調査を続けたいと思っています。

そこで、悪玉のアディポカインが分泌亢進された可能性があるとしますと、
脂肪の代謝を促進し、メタボリック症候群を改善する作用のある善玉のアディポカインも分泌が亢進され、局所的なレーザー照射にも関わらず、
全身的な皮下脂肪や内臓脂肪に働いた可能性を考えました。

今後も、この点について研究を進めていこうと考えております。

投稿日:2019年4月20日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング, 乾癬