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その1「アトピー性皮膚炎とビタミンC」 先週末は「オーソモレキュラー医学の最新動向2018秋!」に参加しました 

 

ビタミンCによる疾病予防と治療の最新の動向について
国際オーソモレキュラー医学会会長の柳澤厚生先生の
講演を聴いて参りました。
日本は先進国の中ではだいぶ遅れてはいるものの、
ようやく日本の大学病院でもビタミンcに対する効能について
様々な臨床治験がはじまりまっています。

さて
最近の注目の臨床研究の報告は、
イースタン・バージニア大学の発表による
死亡率の非常に高い重症敗血症(血液にばい菌が蔓延し、全身の臓器障害が生じている致命的な状態)の治療にビタミンCを追加併用することで死亡率が激減したというものです。
重傷敗血症において、従来の治療では40.4%であった死亡率が、
ビタミンCを併用した患者の死亡率は8.5%したという報告です。
この発表を機に、米国では敗血症に対するビタミンCの効果について
多くの臨床試験が開始されたそうです。
日本ではまだ全くされていないとか・・・

 

皮膚においてもいくつか重要な報告をききました。
ビタミンCをたくさん摂取したり、高濃度ビタミンC点滴をすると
お肌がしっとりつるつるになる理由の一つが
セラミドの合成の増加によるものです。
セラミドはお肌を外部刺激から守るバリア機能に重要な成分です。
加齢とともに減少し、またお肌のお手入れ方法を間違えると
減ってしまい、乾燥や肌荒れの原因となります。
アトピー性皮膚炎の方では、このセラミドが減少していると
いわれており、保湿剤として補充しますと、保湿機能が高まり
症状が改善することもあります。
このセラミドが、ビタミンCを摂取することで
増加し、そのほかにも様々なビタミンCの効能により
アトピー性皮膚炎の症状を改善することを助けてくれているようです。

*Kun pyo kim et al.Vitamin C Stimulates Epidermal Ceramide
Production by Regulating Its Metabolic Enzymes.
Biomolecules & Therapeutics 2015;23(6):525-530
ビタミンCはセライド合成代謝経路を刺激して、
皮膚セラミドの産生を促進するという報告。

*shin J et al.Associations among plasma vitamin C,
epidermal ceramide and clinical severity of atopic deratitis.Nutr Res pract.2016;10(4):398-403
アトピー性皮膚炎の重症度とビタミンC、セラミドとの関係をみたものです。
17名の重症のアトピー性皮膚炎の患者のビタミンC濃度と
皮膚生検にて皮膚セラミドとの相関をみています。
重症度の高いアトピー性皮膚炎の患者では血中のビタミンCが減少していること。
また皮膚セラミドが減少していること。
そしてこれらが相関していることについて報告されています。

 

私のクリニックでは、保険診療のおよそ1/4はアトピー性皮膚炎の方です。
小児のアトピー性皮膚炎から成人にいたるまで、
これまで大学病院をはじめとした様々な施設で治療をうけ、
よくならなかったケースや、免疫抑制剤の継続に症状および副作用
の問題で限界があり、離脱したいケース等々
その多くは従来の治療でうまくいっていないケースや、
薬のみの治療に疑問のある方々です。
このような方の治療の一つとして、オーソモレキュラー療法(サプリメントを活用した栄養療法)や食生活指導を行っています。
主には抗酸化治療、腸内環境の改善を目的として、
最も処方することが多いのはビタミンC、プロバイオティクスです。
その中で、高濃度ビタミンC点滴を定期的に受けるのは、費用や時間がとれず
難しい場合にはサプリメントの服用を行います。
高品質なサプリメントは高価ですので、それも取り入れることが難しいケース
ではビタミンC,ミヤBM(酪酸:腸内細菌叢の異常を改善させる)、ビオチン
などを工夫して処方しています。
長期の服用で劇的に改善する人、しない人(多くは様々な理由で服用が続かない・・・)がありますが、少なからずよい結果を伴うことが多いです。

最近ではこのようなエビデンスが多く出てきて、本当にうれしいです。
私が思う治療に熱心でない医者で耳にする言葉は
「それは学会でみとめられていないから・・・。」
「それは保険適用でないから・・・。」
です。
これをいう医者で、一見著名であったとしても
良医をみたこいとが私はありません・・・。

私は、リスクが少なく、エビデンスのあるもの、治療実績の高い
治療や検査は積極的に取り入れます。(ただし保険適用外です)
(たとえば・・・
ビタミンCくらい・・・ちゃんと取ってもらうように
指導したらいいんじゃん?(^^;)
というような感じです・・・(゜_゜))

それはそうしていかないと
学会を待っていては
かつての日本でのニキビ治療のように
他国よりも医療レベルが20年以上遅れるような事態になり得るからです。

ですので、決して押しつけではなく
こんな報告出ていますよと、いつも最新の情報を患者様に
ご提供ができるようにと情報収集に励んでいます。

で、私の希少な休日は終わりました・・・(^^;)

「その2」もお楽しみに♡

 

 

 

 

投稿日:2018年11月14日  カテゴリー:健康情報・アンチエイジング, 美容・アンチエイジング, アトピー性皮膚炎