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稗粒腫(はいりゅうしゅ)と間違えられやすい汗管腫 「稗粒腫様汗管腫」<その2>

先日「稗粒腫様汗管腫」についてお話しました>>>

一般的な汗管腫の方でも数個くらいは、
この稗粒腫に似た白い内容部を伴うことがあります。
また炭酸ガスレーザー治療後に、内容物が表面に露出して
稗粒腫のような白い内容物が浮き出て増えることを
よく経験します。

でもこの稗粒腫様汗管腫は、
皮疹の多くが最初からこの白い内容物を、
明らかに通常の汗管腫よりも多く伴うため、
一般の汗管腫とはタイプの違う別の位置づけに考えておりました。

ところが、私の患者様で2010年より7年間、
目の下の汗管腫で経過を診ている方で
稀な経過をとった方がいらっしゃいます。
お写真お借りしました。

汗管腫初診のときのお写真です。


よくみる一般的な汗管腫が目の下にあります。
当時はAGNESはまだなかったので
炭酸ガスレーザーで治療しました。

その1回治療後、
白い内容物が数個露出されて出ています。


さらに炭酸ガスレーザーでこの白い残骸を除去しました。
このような経過はよくあります。

 

数年に一度炭酸ガスレーザーによる汗管腫の治療を繰り返していました。


そして出産後

これまであまり気が付かなかった額(レーザー治療歴なし)、
そして目の下に
この白い内容物急激に現れて受診されました。

ニキビとも稗粒腫とも明らかに異なり
皮膚の少し奥まで黄色っぽい白いやや硬い内容物が著しく埋もれています。

 

 

額は以前は汗管腫あったのか?と
昔の写真を見直してみると
初診時ははっきりしませんでしたが、
途中の時期に確かにわずかに稗粒腫のようなところがありました。
額の汗管腫ははっきりしません。



これまで出産を契機に急激に悪化した例は聞きません。

この方は、目の下の汗管腫で7年間と長く経過を診ていますので
汗管腫であることは臨床的には間違いありませんが
一度皮膚生検をして確定診断をしたいと思っています。

 

「稗粒腫様汗管腫」と考え治療を開始しました。

 

まず白い内容物のみを炭酸ガスレーザーで除去しますと、すぐにまた内容物がたまるため
同日にAGNES治療をする治療を
4か月おきに3回繰り返しました

治療前


3回CO2+AGNES治療後

だいぶ改善はしましたが
まだ治療が必要ですね。
また検査結果と経過をお伝えしたいと思います。

投稿日:2017年11月30日  カテゴリー:汗管腫・エクリン汗のう腫, ★ 院長ブログ・医療情報 ★