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「サーファー」と「納豆アレルギー」と「クラゲ」の意外な関係

 

聖路加国際病院主催の勉強会に
参加しました。

今回もとても良いお話たくさん聞いて
勉強になりました。

さて
「サーファー」「納豆アレルギー」「クラゲ」
この意外な関係についてのお話がありましたので
お伝えします。

横浜市立大学大学院 医学研究科
環境免疫病態皮膚科学

教授 相原 道子 教授 より

横浜ではなぜか納豆アレルギーの人が多く、
中でもサーファーやスキューバダイバー、
潜水士など海に携わる人たちに
多いことからわかってきたその理由があります。

サーファーと

納豆

そして
クラゲ・・・

納豆アレルギーのあるサーファーが
冷やし中華でもアレルギーをおこしました。
どうも入っているクラゲに反応した様子。
「サーファー」「納豆」「クラゲ」
サーファーはくらげによく刺される・・・そこにありました。

 

納豆のアレルギーの人は
大豆にはアレルギーがない場合がほとんどで、
納豆特有のあのネバネバ成分の
「ポリガンマグルタミン酸(PGA)」が原因
であることが分かっています。

クラゲもPGAを産生していて
これを使って毒針を発射するそうです。
よってクラゲに刺されるとPGAが私たちの体内に
経皮的に感作されます。

したがってクラゲに刺される機会の多い人は、
PGAにアレルギーを獲得してしまっていることがあり
納豆を食べるとアレルギー症状がでるのですね。


納豆アレルギーの症状がでるのは

通常のアレルギーよりも遅い!!
納豆などからPGAを経口摂取した場合に
腸内での消化に時間がかかるといわれています。
一般的に食事のアレルギー反応は
食べて直後から数時間までに症状がでますが、
PGAの場合には4~8時間もしくは半日近く
かかるといわれています
じんましん、呼吸困難、嘔吐、下痢、意識喪失
といった症状が出ます。

クラゲにさされたことがある方で、
アレルギーをお持ちの人は、
この遅発性アナフィラキシーを起こす
納豆などのPGAの摂取に気を付けてください。

またPGAは納豆やクラゲばかりではありません。
お口のなかで溶かす徐放剤など、
医薬品やサプリメントなどにも含まれている
ことがあります。
食品添加物として食品や飲料
そして化粧品やせっけんなどにも

入っていることがありますので
「(γ)PGA」の記載がないかを確認してください。

*森田栄伸 島根大学医学部皮膚科学教室
:成人の食物アレルギー研究の進歩,
医学のあゆみ vol.252 no.9 951-956.2015
*松倉節子他:納豆アレルギー,
phharma Medica vol.27 no.12 31-34 2009

 

 

投稿日:2017年2月26日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング