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カテゴリ:健康情報・アンチエイジング

 

腸内フローラ検査

数回にわたりお届けした
腸内フローラの話題ですが、
自分の腸内フローラ調べたくなりませんか?( *´艸`)

従来の腸内細菌の検査は、便中の細菌を培養する方法でした。
ですが、腸内細菌は空気に触れると死んでしまうため、
正確に検査できませんでした。
img149

腸内環境検査フローラチェックFlora Check」では、
便中の細菌の遺伝子を用いて検査いたしますので、
培養法よりも正確です。

6種類で腸内細菌のバランスを提示します。

・善玉菌2種(ビフィズス菌・乳酸菌)
・悪玉菌(クロストリジウム)、
・日和見菌2種(バクテロイド、プレボテラ)
・その他

悪玉菌にも役目はあるので必要ですが、
善玉菌の割合が大切です。

img150

みなさんの不調や体質は、
腸内フローラによるものかもしれませんよ。

食生活の見直しや、効果的にプロバイオティクス
サプリメントを摂ってから、再検査にて前回との結果を
比較することもできます。

 

アレルギー体質の方、
食事に気を付けているのに太りやすい方、
慢性的な便秘・下痢の方、
体の不調のある方などなど

ぜひご自分の腸内フローラを調べ、
食生活習慣を見直しましょう♪

腸内環境検査フローラチェックFlora Check 
1回 ¥29,160

 

投稿日:2015年6月17日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

旅行に行くと必ず下痢をする「旅行者下痢症」や便秘する人は腸内フローラに原因があります

そろそろ夏休みのご計画もされているのではないでしょうか ♪

Manager hält seinen schmerzenden Bauch fest
海外旅行に行くと必ず下痢をしてしまうという方
いらっしゃいますか?
これを「旅行者下痢症」といいます。
逆に旅行に行くと便秘になる。
これも同じで、
実は腸内フローラが原因です

旅行者下痢症の大多数は、細菌やウイルス、寄生虫などの
病原体により発症します。
そのほか食事の変化(食用油の違い、香辛料など)や
飲料水の硬度の違い、時差や旅行のストレスが影響する
場合もあります。
米国CDC(疾病管理予防センター;Centers for Disease
Controland Prevention)によると、
細菌が80~85%と大多数を占めているそうです。
*Connor BA: Travelers’ diarrhea. ed Arguin PA et al,
in CDC health information for international travel 2008,
Elsevier,Philadelphia, 2008; 322-332.)。
その中でも病原性大腸菌が最も多く、コレラ菌と類似の
毒素を分泌するものもあり、水様性の激しい下痢をおこします。
発熱がみられ寝込んでしまうこともあります。

この旅行者下痢症。
平気な人はまったく平気ですよね。
この差は腸内フローラの差によります。

良い腸内フローラをもっていると、病原菌からのバリア
機能が高く、感染しにくいです。
このことから、プロバイオティクスによる旅行者下痢症の
予防効果が認められています。
* Oksanen PJ, Salminen S, Saxelin M, Hamalainen P,
Ihantola-Vormisto A,Muurasniemi-Isoviita L, Nikkari S,
Oksanen T, Porsti I, Salminen E et al.:Prevention of
traveller’s diarrhoea by Lactobacillus GG. Ann Med
22:53-56,19

このプロバイオティクスは、旅行者下痢症の予防ばかり
でなく、子供たちのノロウイルスの感染予防にも応用
でき、当院では流行期にはおすすめしています。

 

プロバイオティクスは蠕動運動や粘液産生などを促進し、
腸管透過性を整えます。
またプロバイオティクスの産生する有機酸が
病原菌に対する殺菌効果および免疫力を活性化します。
ただし、無効な例もありますので、過信せず、手洗い、
食事など衛生面には気を付けてください。

旅行に行くと便秘になる人も、ストレスや環境の変化で
影響を受けやすい腸内フローラの持ち主です。
腸内フローラによる蠕動運動が低下し、便秘になりやすい
ので、プロバイオティクスを投与しておくと予防できる
ことがあります。

 

米国では、旅行者下痢症の予防としての
抗生剤の投与を禁じています。
そして
旅行者下痢症に対する旅行中の抗生剤の使用は、
抗生物質が効果を示さなくなる薬剤耐性菌を
保菌するリスクが高くなるので注意が必要との
報告もあります。
*Anu Kantele et al:antimicrobials Increase
Traveler1s Risk of Colonization by Extended-Spectrum
Betalactamase-Producing Enterobacteriaceae.
Clinical infectious disease:an official publication of the
Infectious Diseases Society of America.2015 Jan 21
国外旅行前後のフィンランド人430人を調査したところ、
熱帯・亜熱帯地域に旅行した人のうち、約5人に1人が、
抗生物質に耐性のある腸内細菌を保菌して帰国していた
とのことです。それらの人には、旅行者下痢症の既往と
旅行中に抗生物質を使用しています。

旅行者下痢症になりやすい方は、
あらかじめ腸内フローラを整え、かつプロバイオティクス
で予防したいものですね。

 

当院プロバイオティクスについて>>>

 

 

 

投稿日:2015年6月16日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

長寿成分「ポリアミン」も腸内フローラのおかげ♡

体内において、ポリアミンは細胞分裂に重要な
役割を担っており、細胞分裂の激しい臓器に多く存在します。
ポリアミンがないと、細胞の生まれ変わりが
できなくなってしまいます。
全身の新陳代謝に影響しますので、
もちろんお肌の新陳代謝にも影響します。
またポリアミンは血管壁の炎症を予防し、
動脈硬化を予防する効果などが期待されている成分です。
このように多くの作用から、健康寿命に重要な成分として
注目されています。

ポリアミンは体内でつくり出される成分ですが、
加齢に伴って体内のポリアミンの量は減少していき、
老化が加速する原因になるといわれています。
ポリアミンを食べ物などから補うことで、
不足を補うことが必要です。

以前に健康で長寿な人は、ポリアミンを多く
含む食品をよく食べていることについて
お話いたしました>>>

★ポリアミンを多く含む食品
白子、貝類、きのこ、納豆、大豆、小豆、チーズなど
Quesos diferentes variedades - Different cheeses varieties納豆

積極的に摂るようにしましょうね♪

 

そしてこのポリアミンの体内合成は 、
腸内細菌によって主に合成されます。
共同乳業株式会社の松本光晴研究員らによる
「健康寿命伸長のための腸内ポリアミン濃度コント
ロール食品の開発」の研究によると、
プロバイオティクス ビフィズス菌の摂取により、
ポリアミン濃度が上昇し、
マウスの寿命伸長効果が認められたと報告されています。
ポリアミンを食べて摂取した場合は、
ビフィズス菌の投与と比較するとポリアミン濃度の上昇は
弱かったという結果です。
したがって、
ポリアミンの多い食品を多く摂取することも
大切ですが、ビフィズス菌などのプロバイオティクスを
摂取することは、もっと有用だということですね ♪

 

ポリアミンはアレルギー疾患にも有効
腸管には、栄養や水分を吸収する役割と同時に、
腸管内に現れる病原菌や有害物質、食物アレルゲンを
体内に侵入させないバリア機能があります。
腸管は一層の上皮細胞で、細胞どうしが密着して
物理的にバリアしていますが、これに関わる種々の
タンパク質合成が、ポリアミンにより活性化されます。
また、この腸の上皮細胞は粘液を分泌して粘液層を
形成し、さらに抗体(sIgA)を出すことで有害物質の
侵入から守っているのですが、この働きをポリアミンが
促進します。
このように、ポリアミンは大腸のバリア機能を高めて、
炎症物質やアレルゲンが生体内に侵入するのを物理的に
防ぎ、炎症やアレルギー予防に役立っていると考えられます。
プロバイオティクスがアレルギー疾患に有用なのは、
ポリアミンが増加することも一因ですね。

 

摂りましょうプロバイオティクス

当院のプロバイオティクスについて>>>

投稿日:2015年6月15日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

いま流行りの「夜ヨーグルト」はタイミングに注意

ヨーグルトは腸内フローラをよくする
プロバイオティクスとして良いですね。

Nice product shot from a bowl and spoon with yoghurt.
でもこのプロバイオティクスは胃酸にやられやすいです。
そのためせっかく摂った菌も、
腸まで届くのはわずかになってしまいます。

空腹時に摂取した方が、腸まで届きそう?
と考えてしまうかもしれませんが、
実は食事と一緒にとった方が胃酸にやられにくいそうです
先日のステファン・オルムステッド先生によると
胃のpHは空腹時で1.5
食事中2-3
食事が胃に入ると胃酸の分泌は高まり、
pHが下がりそうですが、
食物で干渉されてpHは空腹時よりも高くなることが
多いようなのです。

したがって、プロバイオティクスは
食事と一緒にとりましょう(^^)/

夜にとる方がいいといわれている「夜ヨーグルト」
も、夕食後ならOK。でも寝る前ですでに胃に食物が
残っていない時間にはNGです★

プロバイオティクスは効果的に摂りましょう♪

投稿日:2015年6月13日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

美肌と健康は「美腸」から! ~美腸にするための食事とサプリメント~その2 プロバイオティクス

腸内細菌は、常在している菌と、
食事とともに摂取したその一時だけいてくれる菌
とがあります。
したがって、良質な菌を維持するためには
前回お話した
腸内フローラを改善させる有用な菌
すなわち良い菌の働きを助け、悪い菌を抑制する
プロバイオティクス」を
定期的に摂取しなくてはなりません。
そして実際には、その量も大変です。
食事だけでは不十分であるといえます。
そのため食事に気を使っている方でも
加齢とともに減少する善玉菌があります。

そこで近年は、有用な菌をえられる
プロバイオティクス サプリメントがあります。

この半年、私は何社かのものを実際にためし、
その内容成分、菌の種類、菌数を検討した結果
もっとも高力価で、広域スペクトルな
多菌種混合プロバイオティクスのサプリメントを
選びました。
臨床データに基づく、最適で重要な12種類の菌を
有するサプリメントです。
その菌数も1カプセルあたり250億個を含有し、
他とはくらべものになりません。
プロバイオティクスは単一菌種よりも
多株多種混合で摂るのが理想的です。
その方が病原菌の増殖抑制効果が効果的であることが
確認されています。

 

病気の予防のため、
美肌のため、
ビタミンB不足の方(ビタミンBは腸内細菌の助けをかりて合成されます)、
これまでに抗生物質の使用の多かった方(抗生物質により
確実に腸内フローラは悪くなります)
下痢、便秘の方、過敏性腸炎の方
アレルギー体質の方(アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、喘息など)
自己免疫疾患の方(関節リウマチなど)
炎症性腸疾患の方(クローン病、潰瘍性大腸炎など)
高脂血症の方
肥満気味な方
などなど、プロバイオティクスによる
多くの疾患に対する有効性はすでに実証されています。

 

1、臨床データに基づいた製剤設計
免疫、代謝学、解毒学、感染症学などの
基礎医学研究に携わる研究者やカンザス大学医学部を
始めとした多くの医療機関により、多くの臨床データに
基づいて作られています。

2、乳製品を含みません
多くのプロバイオティクスは乳製品を使用して培養されていますが、
このプロバイオティクスは一切の乳製品を排除されています。
また添加物に関してもアレルギー物質となりうるものは含みません。

3、腸まで生きた菌が確実に届く
Intactic™技術により、カプセルが胃の中で溶けても、
天然海藻成分が胃酸と反応して菌をいきたまま包み込み、
胃酸や胆汁などから守り、生きた状態で確実に腸まで届けます。

img148

 

 

* コンプリート・バイオティク
1瓶60カプセル(2か月分)¥6,500(税別)

* コンプリート・バイオティック・パウダー
お子様でも服用できる粉タイプ
食事に混ぜて摂取できます
1瓶60g(2か月分)¥10,500(税別)

 

 

 

投稿日:2015年6月12日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

美肌と健康は「美腸」から! ~美腸にするための食事とサプリメント~その1

最近の私は「腸内フローラ」が恋人 ♡

腸内フローラを整えることは、病気の予防、
病気の治療、体質改善そしてもちろん美肌にも重要です。
やはり いつも私がいっている
「体の中から美しく!」 です♡

これまでは、さまざまな不調やアレルギー疾患に、
栄養解析検査で足りていない栄養素を補充、
遅延型フードアレルギー検査で陽性に出たものの除去、
など行い効果を得ています。
それらの対症療法だけでなく、
今後はさらに腸内フローラを改善させることにより、
必要栄養素の合成・吸収は高まり、
腸の粘膜機能が改善して食物アレルギーも改善される
ことが期待できます♪

食事に気を付けているのにさまざまな不調のある方、
腸内フローラを整えましょう(^^)/

 

まずは、腸内フローラを整えるすなわち
善玉菌を増やす食事が大切です。

 

、腸内フローラを改善させる有用な菌
すなわち良い菌の働きを助け、悪い菌を抑制する
プロバイオティクス」を取り入れる

ヨーグルト、チーズ、ぬか漬、納豆、みそ、キムチなど
の発酵食品です。
発酵職品には菌がいっぱい( *´艸`)

 

、菌が育つには「エサ」が必要です。
そのエサとなるものや菌を活性化させる(元気にさせる)
あるいは有害菌の増殖を抑制する
プレバイオティクス」を摂取する。

オリゴ糖や食物繊維豊富な食品です。

 

これら1と2をともにとることが大切です。
プロバイオティクスとプレバイオティクスを
同時にとることまたは一緒になったものを
シンバイオティクス」といいます。
相互作用で善玉菌の増殖を加速させてくれます。

 

次回はより効果的に腸内フローラを整えることが
できる本格的なプロバイオティクスをご紹介いたします♡

 

 

 

 

投稿日:2015年6月11日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

腸内フローラは腸のバリア機能に重要です。腸内フローラの異常はさまざまな病気の原因となります

腸というと、食べ物の消化吸収機能を
思いうかべますが、
それ以外にも重要な働きがあることが
わかってきています。

腸には、食物から体に必要な物質を選択的に
取り込み、
かつ体外からの病原菌や有害物質、異物などさまざまな
抗原物質から防御するバリア機能の役目があります。

腸内フローラは、腸のバリア機能を維持
するのに重要な働きをしています。

<腸のバリア機能は2つに分けられます>
粘液(ねばねばした成分で病原菌や異物の侵入を
防ぎます)の産生を促進したり、
腸の上皮細胞を密接につなぎ合わせて
小さな分子の物質以外が入らないように透過性を阻害する
物理的な防御システム
そして腸免疫や解毒酵素による有害物質の無毒化など
生理的な防御システムです。

腸内フローラはこのいずれの機能にも
大きく影響しています。

このバリア機能が破壊してしまうと、
病原菌の感染、腸炎、有害物質の体内への侵入、
食物の侵入によるアレルギー反応(食物アレルギー)、
アレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)、
自己免疫疾患(関節リウマチなど)、精神疾患など
多くの病気の原因となります。


このバリア機能の破壊は、腸内フローラの異常と

密接に関係します>
腸内フローラの異常は「dysbiosis」とよばれ、
腸内細菌全体の数の減少、
少ないはずの菌の異常な増加、
たくさんいなくてはいけない菌の減少
です。

この「dysbiosis」が腸の機能を低下させて
様々な病気の原因になります。

 

 

<dysbiosisによる生理的機能の低下による影響>

最近注目されているのは、
この腸内フローラは脂質代謝に関係しているため、
肥満、メタボリックシンドロームなどの脂質代謝異常
をきたすことが報告されています。
肥満の結果腸内フローラが悪くなっているのか、
腸内フローラが悪いから肥満になるのか、
そこはまだ解明されていませんが、
腸内フローラを改善させることで、肥満や脂質代謝異常
を改善する試みがなされています。
*Ley RE et al.Microbial ecology:human gut microbes
assosiated with obesity. Nature 444:1022-1023,2006
*TurnbaughPJ et al.An obesity-associated gut
microbione with increased capacity for energy harvest.
Nature 444;:1027-1031,2006

 

また腸でのビタミン合成の低下や消化吸収機能の低下
による必要栄養素の不足により、皮膚・粘膜の機能低下、
皮膚炎、慢性疲労、免疫機能低下などにも影響します。

 

 

 

<dysbiosisによる免疫疾患への影響>

dysbiosisにより、腸のバリア機能が壊れ、
異物や有害物質の侵入による免疫反応の刺激、
そして慢性的な炎症により
食物抗原の侵入による食物アレルギー
腸での炎症(炎症性腸疾患)、
過剰な免疫刺激による関節リウマチなど
全身性の自己免疫疾患
アトピー性皮膚炎、各種アレルギー性疾患が生じます。
*Frank,D.N. et al:Molecular-phylogenetic
characterization of microbial community imbalances
in himan inflammatory bowel diseases.
Proc.Natl.Acad.Sci.USA,104,13780-13785(2007)

さらには、この腸での「慢性的な炎症」は、
慢性疲労症候群、老化の促進、癌など
全身性にさまざまな影響を及ぼします。

 

この重要な腸内フローラは
加齢、食生活、抗生物質の使用などで
変化していきます。
腸内フローラを良い状態に保つことは
健康維持や病気の予防に重要です。

 

 

ちょっと難しかったですか?
要するには腸内細菌が悪いと、さまざまな病気と
関係することがわかってきたので、
良い腸内フローラに整えましょうねっという
ことですね(^^♪

次回は腸内フローラを改善させる方法について
お話いたします。

 

 

 

 

 

 

 

投稿日:2015年6月10日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

なぜ今 「腸内フローラ」なのか

先週末に、
米国での腸内細菌を整えるサプリメント
すなわちプロバイオティクスについて
著名な先生のご講演を聴く機会がありましたので。
その内容をお伝えしたいと思います。

腸内細菌叢のバランス修復に対する
プロバイオティクス、プレバイオティクスの有用性に
ついて研究されていて、国立衛生研究所(NIH)にて
長年ご活躍されたステファン・F・オルムステェッド先生
よりご講演いただきました内容と、一部私の解釈を
おりまぜて、腸内フローラについての周知の事実そして
最新情報をお届けしたいと思います。
(なお講演にて使用された一部スライドを引用させていただきました)

 

最近話題の「腸内フローラ」すなわち腸の中にいる
細菌たちのことです。
ヒトの腸の中には約100兆個もの微生物が住んでいて、
ある時はその菌に助けられ、
ある時はその菌に悪い影響を受けながら
私たちはこの菌たちと共存しています。
Sanfte Medizin im Verdauungstrakt - Infografik

腸内フローラは臓器の一つ
ヒトを構成する細胞の数よりも多い
この細菌叢に、私たちの体は大きな影響を受けています。
近年そのさまざまな機能が解明されて、
「腸内常在細菌叢は人の臓器の一つである」
いわれるようになりました。
そこでは、肝臓に匹敵する代謝が行われています。
私たちの消化吸収機能に大きく影響し、
カロリーの約30%は、これら微生物によって提供
されています。
ビタミンB、ビタミンKの合成
多価不飽和脂肪酸の産生にも重要です。
また、他から入ってくる病原菌に
感染しないように、実はこれらの常在菌に
守られています。
そして、最近では我々の免疫機能の重要な
役割を果たしているのは腸であることがわかり、
アレルギー疾患、自己免疫疾患の原因として
大きく影響していることがわかっています。

 

腸内フローラは母親から伝授される
腸内フローラは、人によって種類や数が異なります。
この違いが体質の違いに関係します。
いったいどこからやってきて、
どのように決まるのでしょうか。

以前は胎内にいる時の生前の腸は無菌である
といわれていましたが、
すでに常在菌はいることがわかっています。
*jiménez et al.Res Microbiol 2008;159:187-93
そして主には母乳から伝播されます
母親の腸内細菌叢は、樹状細胞に貪食されて、
母親のリンパ球により乳腺に運ばれます。
そして母乳から赤ちゃんの腸へ運ばれ、
母親の腸内細菌が子供に伝授されることが
わかっています。
したがって、子供は母親の腸内細菌の影響を
大きく受けます。
*Rescigno et al.NatImmunol 2001;2:361-7

以前にお話しした、
アトピー性皮膚炎の家系の母親に、妊娠中から
プロバイオティクス(善玉菌)を投与しておくと、
子供のアトピー性皮膚炎の発症が減らせると
いう報告が納得できますね。
*Panduru m et al.J Eur Acad Dermatol Venereol.
2014.Apr 4  詳しくはこちら>>>
当院ではアトピー性皮膚炎のお母さんに限らず、
良い腸内フローラを子供に伝授するために、
出産前からのプロバイオティクスの服用をおすすめしています。

したがって、母乳で育てられた子供と、
人工乳で育てられた子供の腸内細菌叢は異なります。
人工乳で育てられた場合には、病原菌に感染しやすく、
長期的には肥満や糖尿病のリスクが高くなるといわれています。
*Harmsen et al .J Pediutr Gastroenterol
Nutr 2000;30:61-7

 

 

年齢とともに変わる腸内フローラ
生まれたときの腸内細菌叢は、年齢とともに
変化します。
img147

 

もっとも大きな変化は、
健康維持に大切であるといわれる
Bifidrobacterium が減少し、
病気の原因となるClostridium perfringesが増えることです。

実際に健康な人と不健康な人での
腸内フローラをみてみますと、
健康な人の腸内フローラでは、Bifidrobacterium の割合が高く、
不健康な人では低いことが証明されています。
*Gill et al.Science 2006;312:1355-9

良い有益な菌では、
外来性の病原菌の繁殖を抑え、
免疫機能を調節し、
消化吸収の補助、
消化管運動の促進、
ビタミンの合成に役立ちます。

それに対して有害な菌は
下痢や便秘
腹痛
感染症
毒性物質の産生
そして炎症をきたします
この「炎症をきたす!」これが私たちの体の
様々な不調に大きく影響することがわかってきました。

 

次回はもう少し詳しく、腸内フローラの
役割について説明いたします。

 

 

 

 

 

投稿日:2015年6月9日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

健康維持、アンチエイジングには何が必要か

近年、アンチエイジング医療、予防医療が
周知され、検査、サプリメント、運動療法、
食生活習慣の改善などさまざまな試みがなされています。

ですが、情報が多すぎて、何をどのように自分は
していったらよいのかわからないと
当院へご相談にいらっしゃる方も多いです。

世界中のだれもが、
健康で充実した生活を望み、かつ長寿でありたい。
と思うのは同じです。
ですが日本では、病気になってからのケアが充実し、
健康保険があることによって、
「病気になったら考えればいい。」
「病気になるのは運だ。」
「病気になるのはしょうがない。」
という考えの人が多く、
病気にならないように気を付けようとする人が
少ないと思います。
もしくはなんとなく体に良いと思っていることを
なんとなくやっている。
そんな方も多いように
思います。

当院では、日本国内だけではなく、
日本よりも予防医療の進んでいる海外からも、
エビデンスのある(効果の実証されている)方法を
取り入れ、皆様の生活習慣にあわせた方法で
健康維持、アンチエイジングをアドバイス

したいと考えています ♡

規則正しく、素晴らしい食生活をし、
運動をきちんとして・・・とは
なかなかいかないものです。
仕事が忙しく不規則な生活。
自炊する時間もないから買ったものばかり。
甘いものがやめられない。
アルコールはかかせない。
タバコはやめる気はない。
などなど、
多くの方は健康維持には問題のある
やめられない「習慣」というものがあります。
私は、ちょっと他の予防医療に携わる医師たちと異なります。
正しい生活に正すことばかりが予防医療ではなく、
(それができたら一番いいですが・・・)

人それぞれの、そのような偏った習慣をもとに、
「しておいた方が良いこと。」
「より取っておいた方が良いサプリメント」が
あります。
そこを診断し、アドバイスをするのが
私の仕事だと思っています。
生活習慣の乱れている、生活習慣の正しくない方々の
味方です( *´艸`)


Krankenschwester führt einen Patienten von seinem Rollstuhl weg
多くの方は、病気を体験するまでは、

予防医療には関心がありません。
不調が生じてはじめて健康に気を使うようになります。
病気になってから受診する病院では、
病気を治してくれるかもしれませんが、
また病気にならないための管理は、健康保険ではしてもらえませんよ。

その年齢ごとに健康状態をチェックして、
病気にならないようなアドバイスやケアをしていくのが
本来の「ホームドクター」です。
血圧が上がってしまい、高血圧のお薬をもらいに
行っているだけでは、毎月通っていても、
それはホームドクターではありません。
高脂血症といわれてコレステロールを下げる薬を
もらいに毎月通っているだけでは、
あなたのホームドクターではありません。
それは病気を診てもらっているだけです。
病気にならないようなアドバイスやケアをしてもらっていますか?
年齢とともに減少する全身のさまざまなホルモンによる
健康への影響は大きいですが、測ってもらっていますか?
それらを生涯のスケジュールで、
トータルとして診てくれて、
はじめてあなたのホームドクターです。
これからはそのような心身ともに長く管理をしてくれる
予防医学に精通した
真のホームドクターが必要な時代になります。

Smiling medical people with stethoscopes. Doctors and nurses over white background

 

さて、そこで私が考える
健康維持やアンチエイジングに必要なものは何か?!
ですが

 

1、食事、栄養療法(必要栄養素の不足の補充)
2、過度でなく適度な運動
3、抗酸化治療(活性酸素の除去)
4、抗糖化
5、抗炎症
6、加齢とともに減少するホルモンの補充

それに加えて最近では
7、良質な腸内フローラ形成 です。
この腸内フローラのケアは、もっとも重要であるとも
考えています。

腸内フローラを管理しなければ
上記の1~5も整わないとも言えます。

これらを一人一人チェックして、
整えていくことで、
心身共に健康が維持できると考えられます。

 

先週末、米国での腸内フローラのケアの
状況を学んでまいりました。
少しずつご紹介していきたいと思います ♪

 

投稿日:2015年6月8日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング

遅延型フードアレルギー検査についての私の見解

NHKニュースで 食物アレルギー検査についての
注意惹起が報道されました。
「食物アレルギー検査 高額な検査「科学的根拠なし」」
という表現に、少々誤解も生じうるということと、
今回このような注意がなされた経緯を解説いたします。

まず、ここでいう「食物アレルギー検査」とは、
遅延型フードアレルギー検査のことであり、
じんましんなどの原因をみるための即時型アレルギー
検査のことではありません。
何かを召し上がってじんましんがでたという場合や、
呼吸困難を引き起こした場合など、食べてすぐに
症状のでるIgEという抗体の関係したアレルギーは
「即時型アレルギー」といいます。
食物アレルギー検査に限らず、スギやヒノキの
花粉症の検査やハウスダストのアレルギー検査と
同じものです。
この即時型のアレルギー検査の意義については、
確立されており、現在健康保険で検査が受けられます。
とはいえ多種類行うと、4~5000円ほどかかることもある
高額な検査です。ですが、
医師に勧められたときは、有意義な検査ですので
診断、治療のために受けてください。
この報道のされ方ですと、非常に多くの方に誤解が
生じると思います。

それに対して、遅延型フードアレルギー検査は、
IgGという抗体の関係する反応をみるものです。
これに関係した症状は、半日から一日遅れて出る
可能性があり、しかもヒスタミンという物質を介さ
ないため、かゆみやじんましんの症状はでません。
ただしアレルギーとして、反応はしているため
何らかの影響を起こしている可能性は否定できません。
このような小さな慢性的な炎症が、
さまざまな症状や疾患に結びついてくる可能性が
あり、病気や症状の原因がわからないときには
調べられています。

2011年にLancetという医学雑誌にて、注意欠陥・多動性
障害(ADHD)の患者において、IgEアレルギー検査で
陽性にでたものだけでなく、IgGで陽性になったものを
除去した場合に、よりgGで陽性であったものを除去した
方が効果的であったという研究報告があったことから、
少しずつさまざまな原因不明な難治性の症状や疾患に
対しても検査が試みられるようになりました。
*The Lancet,Volume 377,Issue 9764,494-503,5 Feb 2011
近年、その検査の有用性について議論されるように
なってきたばかりのところです。

実際に有効である症例、改善のない症例について、
今後もデータの集積、蓄積がなされ、
その意義や有用性についての正確なエビデンスが
まさに構築されるところでありました。
ここで否定されている根拠の詳細がいまひとつ不明な
点もありますが、日本アレルギー学会や日本小児
アレルギー学会は、
いまのところは検査の有用性がまだ
実証されていない部分が多いので、
高額で説明不十分に検査を勧められた際には、
医療機関での検査であっても、受けるかどうかは
よく検討してくださいと言っているのです。

保険適用外ということで、その検査代金が自費になって
しまうため高額になりやすく、患者さまの負担が
大きくなることが多いです。
そこをビジネスに悪用し、検査の意味を理解せず、
闇雲に検査をすすめて、いい加減な説明を
されるケースが重なり、このような注意喚起の
結果となってしまいました。

この検査では96項目の食品を検査しますが、
当院では遅延型フードアレルギー検査は、
¥25,000(税別)で行っています。
同じように96項目を保険診療でIgEアレルギーで
検査しますと、
窓口3割負担でも約¥30000以上の自己負担が
かかります。
したがって¥25,000は決して値段としては
高いともいえないのではないでしょうか・・・。

ただし、報道されている5万円という料金で
行っている施設は、
おそらくはこのIgGアレルギーを専門に研究している
医師の、より高度な判断料が反映されているか、
悪質かどちらかであると思います。

 

否定している医師も、実はこの検査の実績も意味も
詳しく知らない場合もありますし、

検査をする医師も、闇雲に陽性に出たものをすべて
除去するといったいい加減な指導を

行っている現状があり、それがもっとも問題なのです。
そのような間違った指導は、小児においては栄養障害に
影響することがありますし、
多数で陽性が出た際の意味について、指導する医師が、
理解していないと考えられます。
(リッキガット症候群など)

検査自体を否定することよりも、医師への教育が
優先されます。

今後この検査をお受けになられたい方は、
十分医師と相談しましょう。
きちんとした説明とアドバイスのできない医師の
検査は受けないでください。

投稿日:2015年6月1日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング, その他