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カテゴリ:乾癬

 

3月1日より乾癬の治療薬「オテズラ」の長期処方が可能になります。

乾癬治療薬としては
25年ぶりの新薬である「オテズラ(アプレイラスト錠)」が
2018年3月1日で、
発売開始から1年を経過し、

処方期間制限が解除され、長期処方が可能になります。

これまでは2週間に1度来院しなければなりませんでしたが
有効性が高く、乾癬の方にとって大変期待できるお薬であり、
当院では欠かすことなく、2週間に1度この1年間きっちり
通われていた方がとても多いです。
本当にお疲れさまでした。
皮膚科専門医であっても、まだまだオテズラの使用経験の
少ない施設も多く、
当院へはとても遠方からの来院も多かったです。

処方開始から1年がたち、以前とは違って
医師の治療経験も増えていると思いますので
症状の安定している方でご遠方の方は、近隣の施設での通院へ
戻られてもよろしいですね。
ご希望の方はこれまでの治療経過についてを記載し
紹介状をお書き致しますのでご相談ください。

投稿日:2018年2月20日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬

「乾癬」の方は乾癬でない人にくらべて糖尿病を発症するリスクが高い

以前より乾癬の患者は糖尿病をはじめとした
メタボリックシンドロームの合併が多いといわれています>>>

日本乾癬学会の調査では
乾癬患者さんでのメタボに関する疾患の合併率は、
脂質異常症(高脂血症)34.6%、高血圧症19.7%、
そして糖尿病が11.1%と報告されています。

今回
米国ペンシルベニア大学皮膚科からも
乾癬の患者の糖尿病のリスクに関する報告がされました。

この研究は、成人の乾癬の患者8,124人と
乾癬のない7万6,599人を約4年間前向き追跡調査した報告です。

その結果
2型糖尿病の発症率は、乾癬のない人では2.44%(1,867人)
に対し
乾癬患者では3.44%(280人)であった。
また軽症の乾癬患者(BSA(皮疹の面積による重症度)が2%以下)では21%、
重症の患者(BSA10%以上)では64%と高かった。

また乾癬の皮膚症状の面積が増えるごとに糖尿病のリスクも上昇しており
BSAが10%増えるごとに
2型糖尿病リスクは20%上昇しています。

これまでの研究では、
乾癬における「炎症」が
インスリン抵抗性(血糖値が上がってもインスリンが正常に働かない状態)
を引き起こすことや、乾癬と糖尿病には同じ遺伝子変異も認められているなどの
報告もあり両者の因果関係につき指摘しています。

*Marilyn T Wan et al:Psoriasis and the risk of diabetes :
A prospective population-based cohort study.,
Journal of the American Academy of Dermatology.;
pii:S090-9622(17)32616-6,2017

 

乾癬の重症度に糖尿病のリスクが関係することから、
治療をせず、炎症のある皮疹を置いておくことは
糖尿病のリスクを高めることになります。
治療により皮疹の面積を減らすことはこれらのリスクを
下げるために重要ですね。

 

投稿日:2018年2月19日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング, 乾癬

ようやく乾癬の方への生活習慣指導が常識の時代になりました♡

「乾癬とメタボリックシンドローム」>>>

「変わる皮膚科診療。皮膚を診てもらうだけでは治らない!」>>>

「メタボリックスキンシンドローム」 メタボリックシンドロームと乾癬>>>

「メタボリックシンドロームと乾癬 そして腸内フローラ」>>>

 

かれこれ4-5年前より
乾癬、アトピー性皮膚炎における食生活習慣の改善そして
腸内環境の改善の必要性について
強く!強く!訴えてまいりました。

当時は「腸内フローラ」っていう言葉も
浸透しておらず、、、
皮膚科の先生方からも冷めた目でみられていた私ですが
よーーーーやく♡
それが常識の時代がやってきました。

今では食生活習慣の改善が
乾癬の治療としてばかりでなく
乾癬の方が将来なりやすい病気の予防に重要であることが認知され、
私たち医師にも
ちゃんと指導をするように!
患者さんに配りなさい!
とこんな冊子までできました。

この「SORA」は
pSOriasis Recovery Aidの略で
乾癬患者さんの症状の回復に少しでも貢献したいという思いをこめて作られた冊子とのことです。

この冊子は
東京医科大学 皮膚科学分野 教授の大久保ゆかり先生
東京医科大学 糖尿病・代謝・内分泌・リウマチ・膠原病内科学分野 主任教授の小田原雅人先生
が監修をされています。

例えば

善玉菌(有用菌)を元気にさせる発酵食品や食物繊維を
日々たくさん摂取して腸内環境を整えるためのレシピや

乾癬で増加した活性酸素を抑えるための抗酸化作用の高い「フォトケミカル」をたくさん摂取できるレシピ

この冊子は
このように、少しずつでも
乾癬の方の生活習慣の改善を意識していただくためのツールとなっています。

「皮膚だけ診ていても治療にはならない」
「薬だけを塗ったり飲むだけでは、それは症状を抑えているだけで治しているわけではない」

体の中から健康に! 

これが私の診療のモットーです!

 

 

投稿日:2017年12月15日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬

乾癬の新しい治療薬「オテズラ錠」効果はゆっくり。でもしっかりとした効果。

乾癬の新しい治療薬アプレミラスト「オテズラ錠」。
当院でも使用開始しています。

日本よりも長く使用している米国より
カルフォルニア大学サンフランシスコ校John Koo(ジョン・クー)皮膚科教授が来日され、
その効果と安全性についてのご講演がありました。

乾癬はなる人には素因があるといわれていますが、
様々な要因をきっかけに発症します。
肘、膝、すね、頭皮、手など体のいろいろな場所に
真っ赤なカサカサした皮疹が現れます。
ある人はかゆい、ある人は頭皮だけ、爪だけという方もいて、とても症状は様々です。
見た目がとても派手な皮疹がでて、フケのような角質がポロポロ落ちるので、
日常生活にとても不快な影響が生じます。
メタボリックシンドロームとも関連する場合も多く、
食生活や生活習慣とも関係します。

そしてなかなか完治がしにくいです。

これまではまずは塗り薬の治療が一般的で、
まず最初に選択されますが、
皮疹の範囲が広く、塗り薬だけでは難しい場合には
免疫抑制剤の飲み薬や生物学的製剤を使用した
治療を行うことが多いです。
効果の発現が早く、とてもよく効きますが、
長期間使用することによる副作用の心配や
感染症、耐性(効かなくなること)、肝臓・腎機能障害
などが起きることがあり、治療を開始するには慎重になります。

そこで今回、乾癬の治療に対して新たな選択肢が増えました。
それがこの「オテズラ錠」です。

使用経験の長いジョン・クー先生によると
オテズラ錠においてはそのような有害事象はまれであり、
安全であるとのことでした。
そして昨日J Am Acad Dermatolオンライン版においても
米・Bakersfield Dermatology のJeffrey Crowly氏らにより
3年以上の長期の安全性について報告がありました。

その代わり、効果がはっきりと実感できるまでに
時間がかかります
ジョン・クー先生によると
かゆみの効果は早く、2週間ほどでも実感できることが多いようですが、
皮疹は4か月、爪は6か月、頭皮は3か月かかる場合が多いとのことです。
ですが最終的な効果は、生物学的製剤に近いといえるほど
効果が高い場合が多いそうです。
そして関節症状を伴う場合にも有効性が高く、
また服用していることで関節炎への進行の予防にもなるといいます。

塗り薬や光線療法などのほかの治療を併用しながら
ゆっくりと、焦らず効果を待ちましょう。

重篤な副作用はほとんどありませんが、
服用開始の初期1か月のみ胃腸症状があります。
5人に1人くらいといいます。
悪心、下痢そして頭痛の出る方もあります。
ですが容量を減らしたり、それらを軽減させるほかの
お薬を併用すると、ほぼ全例それらの症状は
慣れてしまいます。
特別な副作用というよりは、お薬の作用機序そのものに
よるもので、胃腸にも同じようにお薬が作用することに
よる症状とのことで、心配いりません。

このように、医師からキチンと説明を受ければ
安心してご使用いただけますね。

ずっと塗り薬で頑張ってきた乾癬の方で
ご希望のあるかたは、皮膚科の先生にご相談ください。

 

講演会後にはいつもお世話になっている先生方とお話できました。

講演会では聞けなかったことも
オテズラを取り扱う製薬会社のセルジーンの方にもお伺いできました。

 

 

 

 

 

 

投稿日:2017年5月23日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬

乾癬治療に新しい内服治療薬が登場間近です!

今年春に乾癬の新しい治療薬
PDE4阻害剤「オテズラ®錠(アプレミラスト錠)」
が日本で発売になります。
海外では2014年から使用されていて
その有効性と安全性が認められています。

乾癬の患者さんにおいては、
「PDE4」という酵素が過剰に発現しています。
これにより炎症性サイトカインなど炎症を引き起こす
メディエーターの産生が亢進します。
それにより乾癬の皮疹の悪化、かゆみや関節症状の
悪化につながります。

今回発売になる「オテズラ®錠(アプレミラスト錠)」は
このPDE4を抑制して
過剰な炎症反応が起きないように調節して
乾癬の症状を改善します。

多くの場合は服用開始2週間後より皮疹が改善するようです。
また、これまで治療のしづらかった頭皮
治療の難しかったの乾癬にも有効です。
そして最近の乾癬はアトピー性皮膚炎と同じような機序での
かゆみを伴うようになってきており、
そのかゆみにも有効であるといわれています。

そして何よりも、他の内服治療よりも
副作用が少ないことが
これまでの乾癬の内服治療よりもよい点の一つです。
唯一下痢や悪心があることがありますので
最初の3日間でゆっくりお薬を増やします。

でもなんだか
「オテズラ錠」っていう名前が(* ´艸`)
何かと間違えそうですね。

 

うちのクリニックで呼び間違いの多いものは

「ヒルイド」× → 「ヒルイド」〇
コロイド」×  → 「ロコイド」〇

です( ´艸`)

「オテズラ錠」です♡
お間違いのないように。

投稿日:2017年1月28日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬

「乾癬」に有用な分子標的治療(生物学的製剤)での乾癬の誘発、悪化例 意外に多く 0.1~1.6%

以前に薬剤性の乾癬、乾癬の悪化について書きました>>>

そのなかでも近年 乾癬治療の特効薬として
使用することが多くなった分子標的治療(生物学的製剤)
にて誘発される乾癬がまれにあることについて
述べました。
この治療を受ける方が増えてきた背景により、
もう少し多い頻度で、逆に乾癬が薬剤性に悪化したり
誘発されたりすることがあることがわかってきたようです。

*横浜市立大大学院環境免疫病態皮膚科学講師
山口 由衣先生
「乾癬治療薬で薬剤性乾癬が誘発」
Medical Tribune vol.49 no.40

乾癬でも有効な治療薬であるTNF-α阻害薬により
薬剤性乾癬が誘発されるというparadoxical reaction
の報告が増加しつつあります。
(要するには乾癬の治療薬でありながら乾癬を悪化させてしまう)

これまでには下図(上記文献より引用)のような原因薬剤
があげられていますが
中でもこのTNF-α阻害剤を含む分子標的薬によるものが
増加しているそうです。
img262
これによる乾癬皮疹は、通常の乾癬の症状とは異なり、
苔癬型反応と呼ばれる細胞浸潤反応の著しい皮疹
であったり、山口先生によると、
そのほか掌蹠の膿疱性皮疹や頭部の病変が多いと指摘されています。
頭部の皮疹では脱毛を伴うこともあるそうです。

以前にかきましたように
ほかの薬剤による薬剤性の乾癬においても
掌蹠膿疱症様の症状が特徴的という点では
TNF-α阻害剤においても似ています。

TNF-α阻害剤にも種類がありますが、海外の報告によると
その種類による発症率に差はないそうです。

乾癬の治療におけるTNF-α阻害剤の使用でなく、
他の疾患で使用の際には、
重症でなく患者さんが許容できる程度の
皮疹であれば、外用治療で対応し、分子標的治療を継続
することもあるようです。

生物学的製剤の使用で乾癬が悪化していると感じるときは
主治医にお知らせください。

 

投稿日:2016年10月28日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬

乾癬の方、これ以上良くならないなと症状が停滞してしまっているときは、ビタミンD3軟膏をローテーションして使用するといいようですよ。

乾癬は慢性的に症状を繰り返します。
治療を継続するのは根気がいりますね。
塗っていてもなんだかこれ以上よくならない・・・。
と症状が停滞してしまった際におすすめのやり方があります。

「尋常性乾癬患者に対する活性型ビタミンD3外用薬
ローテーション療法における
カルシポトリオール軟膏とマキサカルシトール軟膏の
比較検討」
東京大学医学部付属病院皮膚科 藤田英樹ら
臨床と研究 91巻2号 より

ステロイド外用薬は皮膚症状の速やかな改善に優れて
いますが、
長期使用することによる皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)
などの副作用の懸念があります。
一方で、ビタミンD3軟膏は、ステロイド外用薬に比べて
効果が出るまでに時間を要しますが、
長期使用によるそのような副作用の心配がなく、
いい状態を維持するのに優れた薬剤です。
このビタミンD3軟膏(ドボネックスやオキサロール、ボンアルファ)
の塗布を、マンネリ化したスキンケアの中で
モチベーションを挙げて塗れるような工夫についての
提案です。

ドボネックス軟膏とオキサロール軟膏を
2~3か月ごとにローテーションします。
たとえば
2~3か月ドボネックス軟膏を使用したら
次はオキサロール軟膏を2~3か月使用します。
そしてまたドボネックス軟膏へ戻す。
というようにローテーションします。
実際にその論文では、
このローテーション療法を40例で
行ったところ有意に皮膚症状が改善しています。

現在ある3種類のビタミンD3軟膏において、
効果には大きな差異はないといわれています。
よってローテーションすることによる特別な
薬効があるわけではなく、
どうやらローテーション療法の効果の理由は
患者様のアドヒアランスの改善によるものの
ようです(#^.^#)
要するには、飽きたころに別の種類に変えて
モチベーションを高めているというだけのこと?
ですね(*_*;

このネタをばらしてしまうと
このローテーション療法の効果が下がってしまう気も
しましたが、
乾癬の方 やってみてください♪

 

投稿日:2016年7月22日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬

乾癬は塗り薬だけ塗っているだけではだめですよ! 乾癬とメタボリックシンドロームについての講演のスライドを作っていまして、昨日ブログをアップするのを忘れてしまいました(._.)

再来週、乾癬の治療薬「ドボベット®」をとり扱う
協和発酵キリンさんの社員講演をします。
そのスライドを仕上げておりまして
ブログをアップするのを昨日わすれてしまいました(-.-)

さて、その講演の内容ですが
スクリーンショット (10)

乾癬は皮膚症状のみでなく、
メタボリックシンドロームや高尿酸血症、脂肪肝など併発することが多いといわれています。

乾癬に限らず、全身の慢性炎症性疾患では、インスリン抵抗性が増し、その結果動脈硬化の進行、心筋梗塞等心血管イベントが増加するといった「psoriatic march乾癬マーチ」という悪循環が生じます。
そして乾癬は肥満とも関連し、太ると脂肪細胞から
TNF-αに代表される炎症性アディポカインの産生が
過剰になり、乾癬は悪化します。
また炎症を抑える抗炎症性のアディポカインの産生は
減少し、乾癬の症状の持続につながります。
このアディポカインの分泌異常が
メタボリックシンドロームの原因にもなり、
また乾癬も悪化させるという悪循環になるのです。
よってダイエットして減量する乾癬の症状が改善する
ことが以前より知られています。

また肥満の原因として腸内フローラの乱れも関係
していることがわかってきましたので、

乾癬・肥満・メタボリックシンドローム・腸内細菌は
密接に絡んでいるといえます。
スクリーンショット (11)

というわけで、乾癬の治療は紅斑を抑える塗り薬を塗ることばかりに
医者も患者さんも専念してしまいがちですが、
このような生活指導、管理が非常に重要であることに
ついてお話しする予定です。

 

投稿日:2016年5月17日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 健康情報・アンチエイジング, 乾癬

乾癬が薬剤性で発症したり、既存の乾癬が悪化することがあります。日本での報告。

以前にもこのブログで
βブロッカーという種類の高血圧症のお薬で
乾癬の発症リスクが高くなることがある
といった報告についてご紹介しました。>>>

乾癬について>>>

乾癬はお薬の使用により発症するきっかけになったり、
もともとあった乾癬が悪化することがあることが
以前から知られています。
ですが薬剤性であることには気がつかれにくく、
また乾癬が悪化しても単なる自然経過との区別が
非常に難しいため、見逃されてしまうことも多いようです。

*内田敬久ら 横浜市立大学医学部皮膚科学教室:
「薬剤性乾癬34例の臨床的検討」,日皮会誌:126(3),295-302,2016

今回のこの論文では、
日本において薬剤性の乾癬の診断のついている
症例の特徴について報告されています。

「この34例の年齢の37~84歳(平均65.5歳)
性別は男性19例、女性15例。
基礎疾患は高血圧が61.8%と最も多かった。」

とあります。
やはり以前より、乾癬の方には高血圧症や高脂血症などを
合併している方が多いことや、それらが顕著になると
乾癬が発症したり、また最近では逆に乾癬の方は
高血圧や高脂血症になりやすいなど多くの因果関係が
指摘されていることに合致します。>>>
メタボリックスキンシンドロームについて>>>

 

この報告での薬剤性乾癬の原因薬剤が判明した薬剤の内容は、
「高血圧症の治療薬のうちカルシウム拮抗薬が12例(57.1%)、
β遮断薬が3例、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)3例、
アンギオテンシン(ACE)変換酵素阻害薬2例、メチルドパ1例」
高血圧の薬が多いです
海外ではβブローカーでのケースが多いですが、
薬剤の種類による使用頻度が日本と異なるのではないか
など考察されています。

そのほか
「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が5例」
いわゆる消炎鎮痛剤 痛み止めです

また乾癬の治療薬でもある
「生物学的製剤(TNF-α阻害剤)で1例」
「炭酸リチウム2例、リバビリン併用療法1例、
抗リウマチ薬(ミゾリビン)1例」
これはやっかいです・・・。
乾癬の治療薬で治療中に悪化する・・・。

 

この報告では、薬剤性に生じた場合の乾癬と
通常の乾癬との違いについて述べられています。
「尋常性乾癬にみられる典型的な葉状落屑を伴うものは
稀であり、紅斑の境界も比較的不明瞭なものが多かった。
部位も肘頭・膝頭などに多くみられる傾向はなく、
体幹、頭部、四肢伸側に散在性にみられた。
TNF-α阻害剤によるものは全例掌蹠膿疱型であった。」
薬剤性の場合には少し症状が違うことが多いようですね。
典型的でない乾癬の場合には、薬で生じた可能性も考える
必要があります。また乾癬をお持ちの方で、薬を飲んで
悪化した場合に、いつもと少し異なる症状のときには
お薬で悪化した可能性を疑う必要がありますね。


「原因薬剤投与前に乾癬のない27例のうち、

非偽薬が中止されたのは22例であった。
そのうち皮疹が消褪したのは17例(7%)であり、
軽快したものの部分的に皮疹が残存したのは5例(23%)であった。
薬剤中止後消褪までに要した期間は2週間~4週間であった。」

「原因薬剤投与以前に乾癬または掌蹠膿疱症がみられた
7例は、いずれも薬剤中止により速やかに改善し、
4週間以内に投与以前の状態に回復した。」

薬で誘発された乾癬も、薬で悪化した乾癬の場合にも
薬が原因の場合には、中止することで改善する場合が多いです。

今すでに血圧の薬を服用している方は、
悪化因子になているのか判別するのは
とても難しいですね。
「発症までのようやく期間は高血圧治療薬投与開始2週間以内
に6例が発症した一方、
同じ高血圧治療薬で2年以上の長期間投与されたのちに発症した
症例も2例みられ、発症までの経過は患者により
大きく異なることが示唆された。」
高血圧症そのものが乾癬の悪化因子でもありうるので
高血圧の薬でなのか、高血圧でなのか
なかなか難しいところです。
薬剤を変更をご相談してみていただくのもいいですね。

 

 

 

投稿日:2016年4月5日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬

聖路加国際病院主催のミーティングに出席してきました。

年に数回、聖路加国際病院の近隣で開業する医師と
聖路加病院の医師が集まり、
著名な先生による講演、
紹介患者さんの治療経過の報告をしていただきます。

昨晩は東京医科大学病院 皮膚科の教授
大久保ゆかり先生にご講演いただきました。
慢性疾患であり、なかなか完治が難しい「乾癬」
の患者さまに
「完治は難しくても、治療で症状をコントロールできる病気である」
ということを理解していただき、
どのようにしたら日々の面倒なスキンケアに対して
モチベーションをあげられるようにできるか、
そして外用療法だけでない
最新の乾癬の治療の選択、有効性などについても
お話しいただき、高機能病院と開業医の互いの役割と
連携の大切さについて再認識いたしました。

勉強会の後は先生方と懇親会。
こういう場こそ、具体的な細かいお話を伺えるチャンスです。
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学会や講演会では
さすがの教授の貫禄で近寄りがたいのですが、
実は気さくな先生で、
今度一緒に飲みに行きましょうね!なんて
言ってくださいます♡
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私の同級生の中野敏明先生
ドイツ留学から帰ってきましたよ!
先生が聖路加病院にいない間に、当院でお預かりしている患者様!
中野先生のところにまた戻られるようでしたら、これまでの経過を書いて紹介状を作りますのでご連絡ください。

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現在の皮膚科部長の新井達先生です。
大学病院勤務時代より長くお世話になっている先輩です。

どんな些細なことも親身になって相談に乗ってくださいます。

 

これからも聖路加病院との病診連携を
皆様のスムースな治療計画に役立てたいと思います。

 

 

投稿日:2016年2月27日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 乾癬