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カテゴリ:その他

 

美容治療専用待合室 プレミアムサロンの絵を模様替えしました♪見にいらしてください♡

開業して12年
大きな改造工事はしていないので
せめて絵でも変えてみようかなと
プレミアムサロンの絵を新しくしました♪
以前からそう思っていましたが
なかなかビビッとくるものに出会えずいましたが
先日京都へ学会に行った際に、
京都で皮膚科を開業している友人の
「しげまりこ皮膚科クリニック」の重麻梨子先生に
今個展をしているから見に行きませんかと誘われて
行き♡この絵たちに出会いました♡

「舞妓」さん♡

大杉真司先生の詳しくはこちら>>>

かわいさの中にも
何か芯の強さを感じます。

そう、舞妓さんは厳しいお稽古事と舞妓特有の厳しいしきたりがあり、続けるには相当の根性がいると思います。

以前に舞妓さんとお話をしたことがありますが
やわらかい物腰のなかにも、しっかりとした意思があり、
たくさんの知識もおありで
いろいろなことを
お勉強されているのだなと感心した覚えがあります。
その内面の強さと誠実さが
この舞妓さんの絵にも現れていますね。

 

すべて異なる舞妓さんです。

 

 

 

クッションも和風にしました。

 

舞妓さんとってもかわいいので見に来てくださいね♪

投稿日:2017年10月28日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他

トップアスリートでなくてもスポーツ愛好家の方に必要なアンチドーピングの知識。「うっかりドーピング」にご注意ください


最近はマラソンやトライアスロンなどの
スポーツを本格的に行われている方が増え、
ドーピング検査のある競技に出場される方もいらっしゃいます。
日本アンチ・ドーピング機構(JADA)または
国際競技団体(IF)の検査対象者登録リスト へ登録された
トップクラスのアスリート(RTPA)トップアスリート
の方のみでなく、スポーツ愛好家の方々にも
最近では「アンチドーピング」を要求されますし、
フェアにスポーツを行う上で大切なことと思いますので
ご一読ください。

皮膚疾患におきましてはドーピングに関連する薬剤を
使用することがございますので、
関連のある方はあらかじめお申し出くださいませ。
あらかじめTUEの申請が必要となります。
(アトピー性皮膚炎など皮膚炎に使用するステロイド剤の
外用剤は対象になりませんが、ステロイド剤の内服薬や
花粉症などの抗アレルギー剤は対象になるものが
あります。
詳細は最後に記載しています)


TUEとは、「治療使用特例」
のことで、
禁止物質や禁止方法であっても、事前に所定の手続き
によってTUEが認められれば、例外的に使用することができます。
原則としてTUEが必要な大会の30日前までにあらかじめ申請する必要があります。

ちなみに昨年2016年のTUEの申請の必要な大会一覧はこちらです。
今年出場する大会のご参考になさってください>>>

 

国際競技連盟から指定されているアスリートの方
の場合は、同連盟にTUE申請をし、
それ以外は原則としてJADA TUE委員会へ直接申請します。
TUE申請にまず必要なのは担当の医師との書類作成です。
TUE申請書をダウンロードし、情報を自身で記入の上、
医学的情報を伴う診断内容などを医師が記載します。

 

ドーピング対象薬剤について>>> >>>

皮膚科である当院におきまして関連のあるものは以下です。

発毛に使用する内服薬は禁止対象薬です。
・湿疹に使用するステロイド含有外用薬剤は
糖質コルチコステロイドのため対象外です。(内服薬、注射は対象になります)
痔の薬で肛門周囲にぬるものは対象外ですが、
肛門内へ入れる薬剤は全身投与とみなされるため対象となります。
・口内炎の薬で糖質コルチコステロイド含有のものがありますが、
口腔内の使用は対象となっておりません。
花粉症の内服薬でステロイドを含有するもの及び
ステロイドは含有していませんが対象となるものも多くあります。
ブソイドエフェドリンを含むディレグラは対象となります。
風邪薬、解熱鎮痛剤

*市販薬は多種の薬剤が混合されており
非常に複雑ですので
医師の管理のものでのお薬の使用をおすすめします。

これがすべてではありませんし、
これらの禁止薬剤は毎年1月1日に更新されますので
その都度確認が必要です。

ルールにしたがってフェアに全力を尽くして
スポーツを楽しんでください♪ 応援しています(^^)/

 

投稿日:2017年1月12日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他

○○テックなど保温肌着による皮膚トラブルが増えています!

11月29日の日経メディカルの記事より。

○○テックなどの商品で販売されている
保温肌着による皮膚トラブルの原因になっているケースを
よく見かけるようになりました。
そのことについての記事をご紹介します。

保温肌着は、皮膚表面から放出された湿気を繊維が
吸収し、水蒸気が水に変わるときに発生する凝縮熱
によって皮膚表面を温める下着のことです。
この吸湿性が肌の乾燥につながるようです。

保温肌着は、アクリレート系繊維やアクリル、
ポリエステル、レーヨン、ポリウレタンといった
化学繊維と綿、絹などの天然繊維を組み合わせて作られているそうです。
たとえばアクリレート系繊維は天然繊維の綿のみの3.5倍
吸湿性が高いとのことです

また、乾燥症状のみにとどまらず
逆に汗をかきやすい部位では、保温肌着の保温効果で
発汗や皮脂の分泌が亢進し、
マラセチア毛包炎(カビによるニキビに似たぶつぶつ)
引き起こすと言います。

松田ひふ科の松田哲男先生によりますと、
保温肌着の登場とともに、
夏に多いマラセチア毛包炎が冬季にも増えている。
気温の下がる12月から翌2月までの間のその患者数は
2005/2006では12人だったのが
2015/2016では41人に増えていた。
とのことです。
患者さんに聞き取り調査をしたところ
全員、寝ている間も保温肌着を着ており
保温肌着との関連が考えられたとのことです
寝具と肌着の相乗効果で皮膚温が上がりすぎて、
気づかないうちに、汗をかきやすくなる。
汗とともに皮脂の分泌も多くなり、
マラセチア菌の繁殖に好んだ環境が就寝中持続してしまいます。

 

これから寒くなりますが、
保温肌着をずっと着用していると
肌トラブルの原因となることもありますので、
できるだけ綿素材のものにして過ごしましょう。

投稿日:2016年12月15日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, アトピー性皮膚炎, その他

第46回日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会総会学術大会のご報告<その3>「酒さ」についての病態知見

「酒さ」
赤ら顔(紅斑、毛細血管拡張)、
ニキビ様のぶつぶつ(丘疹、膿疱)、鼻がこぶ状に
腫瘤形成する(鼻瘤)といった症状を呈する
根本的な原因のわかっていない
皮膚疾患です。

日光、気温(熱)、乾燥などの外界からの刺激や
アルコール、精神的な緊張でも悪化しやすいといわれています。

皮膚にだれでも常在するアクネ菌や毛包虫(デモデックス)
との関与があるとかないとかいまだ諸説ありますが、
何らかの外界からの刺激や微生物に対する自然免疫機構の
変化が確認され、それとの関与が指摘されています。

それについてのご発表がありました。

 

「酒さを巡る自然免疫の役者たち」 山崎研志先生(東北大)より
*山崎研志:皮膚疾患と自然免疫,医学のあゆみ vol.242 no.10 2012

皮膚の自然免疫機構の主要因子と考えられている
「抗菌ペプチド」という成分が皮膚表面に多種あります。
菌の感染や物理的刺激に伴い誘導され、
それらを排除する働きをしたり、
種々の反応(皮膚炎など)を起こして知らせる働き
(alarmin 警鐘をならすともいわれている)
があるといわれています。

「酒さ」においては、この自然免疫機構の過剰な反応が
あるといいます。
自然免疫機構の最初のステップは、
Toll様受容体(TLR)が外界刺激や病原体を認識すること
から始まりますが、
酒さにおいてはこのTLR2の発現が異常亢進
していることが示唆されています。
このTLR2は、
正常な皮膚ではほとんど検出されることのない
抗菌ペプチドの「カセリサイディン」(CAMP)を誘導し
異常発現させていることも認められています。
また、
たんぱく分解酵素(プロテアーゼ)のカリクレイン5
カセリサイディンの主な分解酵素であり、
これも同時に正常皮膚よりも酒さにおいては高い酵素活性を呈しています。
これらが互いにかかわって正常皮膚とは異なる
抗菌ペプチドパターンを呈し、
皮膚の炎症を誘導し、酒さの皮膚炎症の原因となっている
と考えられます。

酒さの中でも、もともとざ瘡があった場合や、
ざ瘡を伴っている場合においては、
アクネ菌はTLR2を刺激し、炎症反応を増強します*1。
ステロイドの使用においても、
TLR2の発現増加とアクネ菌などのTLR2刺激に対する
反応性の増加が病態として示唆されています*2。

このようなことから、
酒さでは、外界の変化を感知する宿主側の因子が
変化することによって(細菌叢の変化、薬剤性などにより)、
正常皮膚では影響を受けない程度の
刺激に対しても過敏に反応している状態が形成されている
考えられます。

*1 Kim.J. et al:J .Immunol.,169:1535-1541,2002
*2 Shibata.M. et al:J.Invest.Dermatol.,129:375-382.2009.

 

なんとなく病態がわかってきていますが
治療まだまだの難しい複雑な皮膚疾患です。

投稿日:2016年11月19日  カテゴリー:酒さ, ★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他

人の体って 本当によくできています。第46回日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会総会学術大会のご報告<その1>かぶれ

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今日からは、先日いきました
日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会のご報告です。

まずは「かぶれ」の話。

湿布にかぶれた。
植物にかぶれた。
化粧品にかぶれた。
など

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かぶれると
水疱(水ぶくれ)やぶつぶつができますね。

これには大切な働きがあるそうです。

「接触皮膚炎の免疫学」 相場 節也先生(東北大学)
よりご講演がありました。

わかりやすくかみ砕いて説明しますと

まずかぶれの原因物質皮膚に侵入すると
皮膚の中にいる抗原提示細胞(主にランゲルハンス細胞)
に取り込まれます。
そしてその侵入者がどんなやつなのか
その物質についての特徴を表現(抗原提示)して
皮膚でパトロールしている感作T細胞にお知らせします

「こんなやつ 侵入してます( `ー´)ノ」

それを聞いたT細胞は怒って(活性化)
炎症性サイトカインで攻撃します。
その影響で表皮と真皮上層に浮腫が生じ、
たくさんの仲間たち(炎症性細胞浸潤)で侵入者と戦います。
この状態がかぶれたときの
水疱(水ぶくれ)や漿液性丘疹(ぶつぶつ)に当たります。
そしてこの水疱の中にはヒアルロン酸が含まれています
ヒアルロン酸により水分をためこみ
皮膚に侵入してきた有害物質を希釈しようとしている
そうです。
(自己免疫疾患の水疱症の水疱には含まれていないそうです。
水疱を作る理由が異なるのですね)

そしてそれごと皮膚外へ排泄。

あのぶつぶつにもちゃんと意味があるのですね。

 

よくできていますね。
だれにこんな戦略教わったのでしょう。

人間の機能は実によくできていて無駄なことはないと・・・
本当に日々思います。

 

 

 

 

投稿日:2016年11月11日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, アトピー性皮膚炎, その他

瘢痕・ケロイド治療研究会に出席しました ~その3:肥厚性瘢痕とケロイドの治療~

肥厚性瘢痕とケロイドの治療は、
皮膚科や形成外科、外科、整形外科など
多くの施設で治療が可能なものと、
専門施設でなければできない治療があります。
また保険適用のものと自費診療になるものとがあります。

この治療方針と治療レベルが、施設によって異なるため
現在、瘢痕ケロイド治療研究会において治療指針を
作成中です。
皆さまが、どの施設で加療されても、
最新の治療方針の情報が得られますように準備中です。
重度の場合には、専門に行っている施設でないと
できない治療が多いので、遠方の方は通院が大変ですが、
良い結果が得られていますので
ご希望があれば治療をおうけいただくことも
ご検討くださるとよろしいです。

 

1、外用療法

*小児の場合 ドレニゾンテープ®(strong classのステロイド)の貼付から開始

*成人は エクラープラスター®(very strongのステロイド)の貼付から開始
改善が悪い時は デルモベートODT(密封療法)

 

2.局所注射
1に加えて
トリアムシノロン注射(保険適用)
5FU(自費) 1回(5mlまで)¥10,000
ボツリヌストキシン(自費) 大きさにより要相談

 

3.シリコン
ケロコート 1本 6g ¥3,000
エフシート 1枚(7×10cmまたは2.5cm×15cm)¥4,300 洗って何度も使用できます

 

4.レーザー治療(当院では行っておりません)
ダイレーザー
Nd:YAGレーザー

 

5.手術 (当院ではおこなっておりません)
日本医科大学または慶応義塾大学へ紹介しています

 

6. 放射線治療 (当院では行っておりません)
日本医科大学または慶応義塾大学へ紹介しています
*電子線治療(保険適用)
*β線 小線源照射(自費)

 

7.メイクによるカモフラージュ

リハビリメイクREIKO KAZUKI>>>

 

投稿日:2016年9月8日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他

瘢痕・ケロイド治療研究会に出席しました ~その2:瘢痕(はんこん)、肥厚性瘢痕とケロイドの違い~

問診の際に「私ケロイド体質なので心配です」と
おっしゃられて、昔の傷を見せていただくことが
たびたびあります。
でも正常な治癒過程において跡の残ったいうならば
正常な傷跡のことが多いです。

いわゆる普通の傷跡と肥厚性瘢痕、ケロイドとは
何が異なるのでしょうか。

どんな小さな怪我も、必ず傷跡は残っています。
肉眼的に傷が見えなければ傷が残らなかったというだけのことなのです。

皮膚に傷ができると、新しく線維が増えて傷を覆います。
元通りの皮膚に戻るわけではありません。
傷の部分の線維は元の皮膚の線維よりも配列が不規則
なので、周りの皮膚と色や質感が違って感じます。
これが「傷跡」です。

傷跡(瘢痕)が残った(どの傷跡ものこっていますが目立つ場合)
という場合にはいろいろな状態があります。

1、みみずばれになって赤く盛り上がっている
2、盛り上がっていないが赤い
3、みみずばれになって白く盛り上がっている
4、盛り上がっていないが白い
5、表面がつるつる光った感じ
6、色素沈着になっている
7、傷が段違いになっている
8、へこんでいる

など様々です。
このなかで1が「肥厚性瘢痕」または「ケロイド」
と呼ばれる状態です。
この肥厚性瘢痕やケロイドになるかどうかには、
なりやすい体質、人種、なりやすい場所、
傷がひっぱられている、
なりやすい年齢、傷が治る途中でバイ菌の感染を
伴ったかどうか
などの要素があります。

もとの傷をこえて、どんどん盛り上がったり
周囲へ傷跡が広がる場合を以前はケロイドとして、
肥厚性瘢痕とは区別していましたが、
最近では厳密に区別することは難しく、程度の差という認識となっています。

どうしてこのように、過剰に傷跡が広がってしまうのか
については
まだ不明な点も多いですが、その機序についての発表がありました。
*「ケロイド病態におけるIL-10の炎症制御機構」
藤田宗純先生 北海道大学医学部形成外科

正常な傷の治癒過程においては、一時的に傷が赤く盛り上がっても
次第に赤みが薄れて傷の盛り上がりも目立たなくなってきます。
これが正常な治癒過程です。

傷が生じると、炎症性サイトカインと呼ばれる
「傷をなおしてね!」というサインが送られます。
そうすると、様々な細胞が誘導されて線維化されて
傷は治ります。
この際に、「もう治ったからお仕事終わり!」という
サインがいつまでも出されすに、働き続けている状態が
肥厚性瘢痕やケロイドの状態です。
この状態が正常よりもこのように進んでしまうと
傷は過剰に赤く盛り上がってしまいます。
そのようにして過剰に働いて治ったものを肥厚性瘢痕、
まだまだ働き続けて傷の修復作用が止まらない状態がケロイドです。

この「傷なおしてね!」というサインが「IL-6」
「もう治ったからお仕事終わり!」というサインが「IL-10」
という成分と言われています。
正常な傷のところでは「Il-6<IL-10」とIL-10が多くなっていますが、
ケロイドのところでは「IL-6>IL-10」の状態になっており
まだまだ過剰な線維化を誘導している状態になっているとのことです。
このIL-6とIL-10のバランスが、何らかの原因でバランスが崩れているのですね。

また肥厚性瘢痕と、まだまだ進行性のケロイドとを
見分けるのには、傷を組織検査に出してみることも
あります。
ケロイドや肥厚性瘢痕の病理にも詳しい先生からの
お話しもありました。
*「瘢痕:Scarと関連疾患の病理検査」
安斎 眞一先生 日本医科大学武蔵小杉病院 皮膚科

検査した部分によっても異なってしまいますし、
特徴的なkeloid collagenの有無だけではケロイドと
言えないことも多く、
実際にはその2つを明確に区別することは難しいそうで、
病理組織上においても、両者の所見は混同しているようです。

したがって肥厚性瘢痕もケロイドも併せて
傷の状態をグレードに分けて
治療方針を決めていきます。
Japan Scar Workshop Scale JSWスケール>>>

 

次回はその治療についての発表について
お話しいたします。

 

 

 

 

投稿日:2016年8月31日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他

瘢痕・ケロイド治療研究会に出席しました ~その1:熱傷(やけど)の治療~

先日の日曜日は、
都内で開催された「瘢痕・ケロイド治療研究会」に参加しました。
やけど、術後の傷跡、怪我による傷跡など傷跡を
きれいにする治療の研究、またケロイド体質の方の治療
などについて
そのスペシャリストの先生方が全国から集まりました。
今回は、そのまさに瘢痕ケロイド治療の第一人者といえる
日本医科大学形成外科教授の小川令先生の主催で行われました。
当院も、重症のケロイドの患者様を紹介させていただいております。

内容は医療従事者でありませんと、難しいですが、
このブログをご覧いただける方には医師の方も多く、
しばしば個人的にご質問などをいただきます。
また専門的な内容でもとても熱心にお読みいただいている
患者様が多く、受診の際にご質問を受けます。
ですので、今回もやや難しい部分もあるとは思いますが
できるだけわかりやすくして内容をお伝えしようと思います。

まずは、当院は湿潤療法(やけどの部分からでる体液には
傷跡をきれいに早く治す成分が多いため、
患部を乾かさず、体液を閉じ込めて治す療法です)を
行っているため、その治療を受けたいというご希望で
熱傷患者さんの受診が非常に多いです。
数日近所で加療されて、その後当院での治療を希望される
ことが多く、遠方からも受診されます。
最近はこの湿潤療法は標準的な治療ですので
近隣の診療所でも受けられますから、通院しやすい施設で
加療されてください。

この湿潤療法の際に、
bFGF製剤(塩基性線維芽細胞増殖因子)
フィブラストスプレー®を使用すると早く治すことができます。
皮膚が出来上がるのに必要な血管新生作用、
線維芽細胞増殖促進作用によります
これは保険適用がありますので、健康保険で治療を受けられます。

今回の学会においても、子供の手のひらのやけどにおいて
使用することによる効果についての発表がありました。
*「小児手掌熱傷に対するbFGFの治療効果の検討」
西條広人先生 国立病院機構長崎医療センター形成外科

当院でよく見かけるのは、熱した鉄板に手をのせて
しまったとか、炊飯器などの蒸気に手をかざしてしまって
やけどしたという子供のケースです。
後者の蒸気でのやけどは非常に深いやけどに
なる場合が多いので、お子さんの手の届かない場所に置く
ように気を付けてください。
小さなお子さんの手のひらにやけどを負うと、
将来的に瘢痕拘縮といって、傷跡が固く縮んで
手指の動きを制限してしまう後遺症が残ることがあります。
指の関節にやけどがまたがると起こりやすく、
のちに手術が必要になることもあります。
その手のひらのやけどに積極的にこのbFGF製剤を使うと
早く治り、跡の皮膚の質感も柔らかく良いという発表でした。
もちろん軽度の場合には必ずしも必要でない場合も
ありますので、担当医師の判断に任せてください。

ここで、早く治すことによる重要性についてですが、
やけどは、受傷した際にすでに深さは決まっていますので
ある程度の後遺症の目安が受傷時点でついています。
シミになるかもならないかも、
傷跡に残りやすい残りにくい、
植皮などの手術が必要であるないなど。
この他に、やけどの傷が治るまでに21日以上かかる場合に
瘢痕拘縮が起きやすいというデータがあります
最初のやけどの深さに加えて、早く治す手段をとることが
後遺症を軽減させる因子になるのです。
したがって深いやけどはこのbFGFを用いて
治癒するまでの期間を短縮させることは、非常に有用となります。
一般的には、21日たっても一向に皮膚ができてこない場合
には、植皮などの手術が必要となることが多いとされています。
ですのにだらだらと治らないものを同じ治療で継続
していると患部に感染症を併発し、やけどの傷はさらに深くなってしまうだけです。
このような保存的治療で治らない場合には、
植皮などの手術が必要と判断し、その専門施設へご紹介しています。

当院では成人のやけどの治療にもbFGF製剤を使用していますが、
患部に悪性腫瘍の既往があったり、
体のほかに癌がある場合には細胞増殖促進作用があるため
その病気を悪化させる可能性があるため
使用を控えることがあります。
そのような既往がある方は、事前にお知らせください。

また、皮膚が出来上がっても傷跡が目立っていたり、
植皮手術窓をうけて皮膚が治っても傷跡がめだったり、
その後その傷をきれいにするための研究発表もありましたので
続きをまた書かせていただきます。

 

 

投稿日:2016年8月30日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他

難治性のウイルス性イボのブレオマイシン注射治療について

保険診療で行っている液体窒素を用いた
凍結療法で難治性の場合に、
ブレオマイシン注射を行っています。

ブレオマイシンは皮膚がんなどの癌治療に使用する
抗ガン性抗生剤です。

DNA鎖を切断してがん細胞やウイルスの増殖を
抑制します。
またウイルスの増殖に伴う角質増殖を抑え、
毛細血管からの栄養不良をおこして
さらに増殖を抑えます。

1回局所に注射し、
1か月後に残存する場合には2回目の注射を
行います。

1回 ¥15,000

 

*注射には強い痛みを伴います。
注射の量はごく少量です。

*注射後は、患部の発赤、痛み、水ぶくれ、血豆に
なります。

*入浴の制限はありません

*部位によっては色素沈着、傷跡が残ることがあります。
爪の周囲の場合には爪の変形が残ることがあります。

2週間後にご来院いただき、かさぶたの除去を行います。

 

投稿日:2016年8月18日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他

難治性のウイルス性いぼの治療には、(自費)レーザー治療やブレオマイシン注射治療を行っております

足の裏や爪の際のウイルス性のいぼは、
非常に治りにくい場合があります。

保険診療では、液体窒素で凍結させて焼く治療のみが
行われています。
子供や多くのケースでは、10回までにはこの治療で
治りますが、中には難治性である場合もあります。

その場合に当院では、
炭酸ガスレーザーで焼灼するレーザー治療
ブレオマイシンという皮膚がんなどの
治療に使用する抗がん性抗生物質を注射します。

ともに保険適用にはなっていない治療ですので
自費になります。

炭酸ガスレーザーによる焼灼 大きさにより¥10,000~
ブレオマイシン注射 1か所 ¥15,000

ブレオマイシン注射について>>>

別途
初回診察料¥3,000
再診料¥2,000
そのほかお薬代がかかります。

 

投稿日:2016年8月17日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, その他