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何かと話題の「v3エキサイティンング ファンデーション」について問い合わせのあるコメントについて「皮膚科専門医」「認定再生医療委員会(第2種)委員」の私が解説いたします。

人気がでてきて売れてきて、話題になると、、よくもわるくもたたかれるのは
まるで芸能人の方の様ですね、、、

話題の「V3エキサイティング ファンデーション」のネットで炎上しているコメントについて

あの記事をお読みになられて、過剰な心配をなさってしまっていると思われますので

「日本皮膚科学会皮膚科専門医」そして
「認定再生医療委員会(第2種)」の委員
すなわちPRPなどの再生医療を扱う「認定再生医療第3種再生医療など提供計画に係る」病院施設の審査等の業務の委員をしております私が、

臍帯血幹細胞培養液コーティング スピキュールファンデーション「V3 exciting foundation」のネットでの炎上コメントについて解説いたします。

コメントされた先生も、、
面白いように記事を書かれてしまったのかもしれないのでお気の毒ですが、、、。
(ですので、全文ノーカット、編集なしで掲載してくださらない限り、
私はTVも記事もメディア露出しないことにしています)
誤解の多い記事で、ご購入された方々がご心配されていると思います。問い合わせのあった記事について私の見解を書かせていただきます。

◎「角質層を超える」表現は薬機法違反
「細胞分裂が起きる肌の基底層にちょうど刺激を与える長さの針が細胞活性を促す」というコメントについて

まず正式なパンフレットには「角質層に超える」とは書かれておりません。
何か別の方が書いた個人的なサイトを御覧になってコメントされたのではないかと考えられます。
パンフレットには「スピキュールが肌に刺さると」や「スピキュールが肌に達すると」という表現はありますが、
「角質層を超えて」や「基底層に達して」とは書かれていません。
いろいろなサイトで販売するにあたり、表現が微妙に違ってきてしまったのかもしれませんね。よって誤解を招く表現で書かれている方はご訂正いただく方が誤解を招かないですね。

海綿由来のスピキュールは0.2mmほどの長さのシリカとカルシウム、マグネシウム等でできた小さな針ですが、
基底層までぐっさり刺さるなんてことは確率的にまず難しいです。
かなりかなりの偶然が重ならないと起こりえないですが、
確かにパンフレットにあるこの図がまずいですね、、、、誤解を確かに生みかねません。

(V3 exciting foundation パンフレットより引用)

本当はこの程度だと考えられます()、、、↓↓

あくまで、ホームケア用のダーマ―ローラ0.2mmと似たようなDDS(ドラックデリバリーシステム)を利用したいところなのです。ダーマローラーは
プラスチックの0.2mmほど針のついたローラで、肌にあてて、角質層に傷をつけて美容成分の浸透を高めるものです。そのダーマ―ローラ―のように直角に、力をかけて押し付けてしかも0.2m全部を刺す事などファンデーションに混ざっているスピキュールでは、手のひらで押し付けても0.2mmが全部刺さるなどということは出来かねます。
言ってみるならばスクラブかけた程度と思われます。
そして皮膚の表面の角質層のごく浅いところにこのスピキュールが刺さり、
それにコーティングされている美容成分の浸透を高めています。
角質層の表面から入るだけでは、皮膚には何段階にもわたる稠密なバリア機能があり、そう簡単には肌の奥に成分は浸透できません。
ですが、臍帯血幹細胞培養液にはサイトカイン、成長因子が含まれますので
直接的な浸透でなくても、細胞へ情報伝達をする「パラクリンシグナル」すなわち近距離細胞コミュニケーションというシステムを利用して
肌細胞を活性化させる目的です。治療で行うマイクロニードリング方法(治療ではもっと深く数mmまで針を刺しますが)と似ています。
美容成分そのものが、肌細胞の奥の奥まで到達える必要はなく、むしろ直接美容成分を届けるよりも、皮膚表面から美容成分によって、隣接する細胞から細胞に情報伝達していくことの方が痛んだ細胞の修復、アンチエイジング効果が高いということを利用しています。
したがってそもそもスピキュールが皮膚の奥まで刺さる必要はなく、
角質の皮膚の表面に刺さってくれることがいいのですね。

◎「メイクやスキンケアの成分が針伝いに肌の中へ入る危険性」というコメントについて

 

◎「数十本の針」に果たして効果はあるのかというコメントについて

 

◎コーティングしているのは臍帯血細胞「培養」液。培養したものである上に成分量としてはおそらく果てしなく少ない。よって当然効果も期待できない。
「病院では臍帯血から抽出したものとしてプラセンタを使うことがある。培養液ではなく、臍帯血そのものを抽出しているプラセンタ」???

これは「とんでもコメント」です💦
プラセンタや再生医療にあまり精通されていらっしゃらない先生ですといまだに??このような間違いを理解されているのか、、、と
驚きました、、、。
この部分に関しましては、プラセンタ治療を受けていらっしゃる多くの患者様に大きな誤解を生みますので、訂正いただきたいですね。

病院で注射している「プラセンタ」は「臍帯血」から抽出したものではなく、
「胎盤」から抽出した成分で、血液のみでなく、臓器成分を含みます。
そこにアミノ酸、タンパク、脂質、ビタミン、ミネラル、核酸などの生理活性成分が含まれており、さまざまな効果を期待できます。
また、プラセンタは細胞を培養していないため、ある程度の量を投与しませんと有効成分を有用な量まで得ることができません。したがって一回の注射の量が2ccとか4ccになってしまうわけですね。
培養液の場合にはその培養液に細胞から放出されたサイトカイン、成長因子等が直接含まれるため、またエクソソームも含有していますと
少ない量でプラセンタそのものよりも多くの有効成分を得ることができます。
したがってプラセンタの原液を顔に塗るよりは効果が期待できます。
そしてプラセンタの成分は分子量が大きいタンパク成分が多いため、お肌に浸透するのが難しい成分も多いですね。


◎ 私たちが持つべき美容リテラシーとは
とその記事では〆くくられていますが
加えて「私たちが持つべきメディアリテラシーとは」

とありますがその通りだと思います。
インフルエンサーの方々の投稿は、あくまで個人の感想です。
それをみて判断するのは自身です。

インフルエンサー投稿に限らず、
このようなネット記事もふくめまして正しいとは限りませんので
それを自己で判断し、自分にとって必要な情報であるかを判断する能力が問われます。

情報に溢れている現代です。「とんでも商品」のみならず
「とんでも記事」もたくさん、、、。
間違った医療情報もたくさんあります。
そのような情報に流されず、
専門的なことは専門家に直接伺うのが良いですね。
美容医療においても、信頼のおけるホームドクターに
これはどうなのか??直接ご相談しているのがよろしいと思います。

 

 

 

投稿日:2020年12月18日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング