八丁堀 皮膚科|スキンソリューションクリニック Rotating Header Image

第42回日本美容外科学会総会(JSAPS)に参加しました~「その2」今話題のエクソソーム

幹細胞が再生医療に応用されるようになり、
それに付随した成分によるまた再生医療も進化しています。
当院でも幹細胞を培養した際に得られる「幹細胞培養上清液」を点滴や肌への注入、頭皮への注入にてアンチエイジング治療に使用しています。>>>

幹細胞上清においては、その中に含まれるエクソソーム量が非常に効果に影響するとわかってきており、当院でもエクソソーム量を分析し、多く含まれるGFSに変更いたしました。>>>

エクソソームは細胞が分泌する顆粒状の物質で、その内部には核酸(マイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNA)やたんぱく質等を含有しています。
主に細胞間の情報伝達に重要な働きをしています。
それを応用してエクソソームはさまざまな分野で応用され、
癌の発生・進行、診断・治療、免疫抑制、再生医療等に用いられており、今注目の成分です。
正常な細胞から分泌されたエクソソームは、肌に関係するRNAやタンパクも多く含まれています。

その効果は大きく3つ。

*線維芽細胞を活性化し、コラーゲン増生を高める作用→シワやたるみの改善効果

*皮膚のバリア機能の修復、改善→アトピー性皮膚炎等の改善

*毛乳頭細胞の活性化→発毛、育毛

このエクソソームの役割が大きいため、なるべく多く含有した幹細胞上清液を使用したいのですが、培養方法によってその含有量は検出すらされないものもあったり、数億個(かなり少ない)ものも多く、製剤によってかなりの差があるのが現状です。
それらに対して当院のGFSは大学病院で分析したところ
1ml当たり約100億個、1バイアルには約500億個のエクソソームを含んでいます☺

比較的エクソソーム含有量の少ない上清が多い韓国では
その上清からエクソソームのみを抽出した精製エクソソームの製剤が登場しました。
それが今回学会で聞いてきました精製エクソソーム製剤「ASCE+」という製剤です。
画期的な製剤ではありますが、まだまだそのエクソソーム数は少なく
1バイアルあたり50億個にすぎないとのこと。
他の炎症性のサイトカイン(炎症を惹起する)を含まないなど
含有されていないほうが良い可能性のある成分が少なくなった点では進化していますが、もう少し製造技術があがって肝心なエクソソーム量が多くならないとメリットは少ないと感じました。

 

投稿日:2019年10月9日  カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★, 美容・アンチエイジング