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脂肪肝、脂肪肝炎 痩せているあなたも要注意!低栄養によるGOT(AST)、GPT(ALT)の低い人も要注意。

この数回にわたり、脂肪肝、脂肪肝炎について
書いてまいりました。
脂肪肝というと太っている人に多いイメージが
あるかもしれませんが、もちろん肥満のある方は
脂肪肝になっている可能性は高いですが、
痩せている人でも脂肪肝の人は増加しています。

 

*Kimura T et al:Weight gain since age 20 is associated
with nonalcoholic fatty liver disease in normal weight
individuals.J gastroenterology and hepatology.2014 Dec 3

私の前職場の聖路加国際病院の付属クリニック・
予防医療センターによる調査では、
健康診断を受けた2万1,496人のうち
超音波検査によるNAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)
が3,498例(16.3%)にみられたとのことです。
20歳以降の体重増加に伴いNAFLDの有病率が増加して
おり、
20歳以降に10.1~11.okg増加した群では、
男性41.6%、女性で24.8%がNAFLDであったそうです。

脂肪肝炎などの非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は
20歳以降の体重変化と強く関連し、現在正常体重の人でも
この関連がより大きかったとのことで
現在肥満でなくても注意が必要であることを示唆しています。

 

さて、健康診断や人間ドックをうけると
肝機能障害の指標としてGOT(AST)、GPT(ALT)を参考にされますが、
数値が低いと安心している場面をよく目にいたしますが、
必ずしもそうではありません”(-“”-)”

GOT(AST)、GPT(ALT)は組織障害があると血中に逸脱してくるため
値が上昇し、炎症の指標としています。
肝臓ばかりでなく心臓、筋肉、腎臓などにも存在し、
これらの臓器の炎症、障害の指標となります。
GOT(AST)、GPT(ALT)の酵素が働くためには、
ビタミンB6を補酵素(酵素反応を補う)として必要
なため、ビタミンB6が欠乏していると測定値は低い値を
示します。
またアミノ酸代謝酵素ですので、
たんぱく質摂取量の足りない人も低値に出てしまいます。
極度に動物性たんぱく質の摂取を制限し、
野菜ばかり食べていたり、
パンやパスタなどの炭水化物中心の食事の方に多い傾向です。

したがって健康診断などでは
GOT(AST)、GPT(ALT)が30とか40IU/Lを越えなければ
いいとか悪いとか言いますが、
ビタミンB6やたんぱく質が不足している人は
本来はもっと炎症や障害を受けていて値が高いところが
うまく酵素反応が働いていないので
本来の障害の程度を反映していません(低めに数値が出ています)。
GOT(AST)、GPT(ALT)が20前後が理想的です。
これより低い場合はビタミンB6やたんぱく質の欠乏が考えられます。
これらが不足している人に
サプリメントや食事で十分なビタミンBやたんぱく質を
投与した場合にGOT(AST)、GPT(ALT)の値は上昇し、
その人の本当の数値になります。
(サプリメント摂取による肝機能障害とまちがわれることがあります(笑))
とくにGOT(AST)、GPT(ALT)の値の差が2以内が理想です。
それ以上の差がありしかもGOT(AST)>>GPT(ALT)
のときは確実にビタミンB6不足です。
また(B)UN(尿素窒素)が10mg/dl以下はタンパク質不足です。

当院でサプリメントを補充して
再度血液検査を行うと、このようなマスクがとれて
値が補正され、その方の本来の状態を数値に正しく反映されるようになり、
脂肪肝を見つけることがたびたびあります。
健康診断でこれらの数値が低いからと安心しないで、
正しい評価方法で診てもらいましょう♪

 

 

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