八丁堀 皮膚科 | スキンソリューションクリニック Rotating Header Image

毛が薄くなった?とおもったらまずはホルモンチェックと飲んでいるお薬をチェック! 第20回 Dermatology Clinical Meetingにて

聖路加病院との病診連携の一環として
年に2回、著明な先生をお迎えして講演会と、
聖路加病院へ紹介した患者さまの経過報告を
していただいております。

この会も今回で20回目とのことです。
私は第1回目から、欠かさず出席しています。

さて、今回は順天高齢者医療センター 皮膚科
植木理恵先生より
「脱毛症」についてご講演いただきました。
円形脱毛症やそのほか脱毛の原因について
お話しくださいました。

その中で、薬剤性の脱毛について
皆様にもお伝えしようと思います。

当院では、男女ともにホルモンや加齢による脱毛の
治療を行っております。
男性型脱毛の治療で使用するフィナステリドの処方数は、
全国でトップ3%に入る処方の多いクリニックです。
女性の発毛・育毛治療にも多く取り組んでおります。
そのなかで、加齢によるもの?と思われる場合のなかにも、
甲状腺ホルモンプロラクチンというホルモンによる
場合が含まれます。
よって脱毛の状態によっては血液検査を行っています。
そのうち高プロラクチン血症による場合には、
薬剤性のことがあります

精神科で処方されるお薬、
高血圧のお薬の一部・・・中枢神経交換神経抑制剤の
メチルドパ(アルドメット)
胃潰瘍のお薬・・・中枢性抗潰瘍剤のヅルピリド(ドグマチール)
吐き気止めのお薬・・・中枢性制吐剤 メトクロプラミド(プリンペラン、ペラプリン)
などです。

そのほか、別の作用でも脱毛症の
原因となる薬剤も多数あります。
上記をふくめて脱毛症の原因となるものは
以下のように多数あります。

抗腫瘍薬
高脂血症治療薬
パーキンソン病治療薬
消化性潰瘍治療薬
抗血栓剤(脳梗塞・心筋梗塞後などに血液をサラサラにするためのお薬)
痛風治療薬
非ステロイド系抗炎症剤(痛み止め)
大量なビタミンA、ビタミンA誘導体
抗てんかん薬
抗うつ薬
βーブロッカー
抗甲状腺薬
経口避妊薬などピル(ホルモン剤)など

これらの薬は毛の成長期毛の発育を抑制し、
休止期が増加して休止期脱毛と呼ばれる脱毛症を
きたします。

服用して、2~4か月後に
成長期毛の発育が抑制されて、頭全体に均一な
脱毛をきたします。
通常、頭全体での休止期の状態の毛は約10%と
いわれていますが、それが15%以上になると
脱毛症の状態といえます。

最近毛が薄くなったなとおもったら
まずは診察を受けてホルモンのチェックと
服用している薬をチェックしてもらいましょう!

*天羽康之:毛包幹細胞から考える薬剤性脱毛症の病態.
北里医学 2014,44;1-5

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