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腸内フローラは腸のバリア機能に重要です。腸内フローラの異常はさまざまな病気の原因となります

腸というと、食べ物の消化吸収機能を
思いうかべますが、
それ以外にも重要な働きがあることが
わかってきています。

腸には、食物から体に必要な物質を選択的に
取り込み、
かつ体外からの病原菌や有害物質、異物などさまざまな
抗原物質から防御するバリア機能の役目があります。

腸内フローラは、腸のバリア機能を維持
するのに重要な働きをしています。

<腸のバリア機能は2つに分けられます>
粘液(ねばねばした成分で病原菌や異物の侵入を
防ぎます)の産生を促進したり、
腸の上皮細胞を密接につなぎ合わせて
小さな分子の物質以外が入らないように透過性を阻害する
物理的な防御システム
そして腸免疫や解毒酵素による有害物質の無毒化など
生理的な防御システムです。

腸内フローラはこのいずれの機能にも
大きく影響しています。

このバリア機能が破壊してしまうと、
病原菌の感染、腸炎、有害物質の体内への侵入、
食物の侵入によるアレルギー反応(食物アレルギー)、
アレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)、
自己免疫疾患(関節リウマチなど)、精神疾患など
多くの病気の原因となります。


このバリア機能の破壊は、腸内フローラの異常と

密接に関係します>
腸内フローラの異常は「dysbiosis」とよばれ、
腸内細菌全体の数の減少、
少ないはずの菌の異常な増加、
たくさんいなくてはいけない菌の減少
です。

この「dysbiosis」が腸の機能を低下させて
様々な病気の原因になります。

 

 

<dysbiosisによる生理的機能の低下による影響>

最近注目されているのは、
この腸内フローラは脂質代謝に関係しているため、
肥満、メタボリックシンドロームなどの脂質代謝異常
をきたすことが報告されています。
肥満の結果腸内フローラが悪くなっているのか、
腸内フローラが悪いから肥満になるのか、
そこはまだ解明されていませんが、
腸内フローラを改善させることで、肥満や脂質代謝異常
を改善する試みがなされています。
*Ley RE et al.Microbial ecology:human gut microbes
assosiated with obesity. Nature 444:1022-1023,2006
*TurnbaughPJ et al.An obesity-associated gut
microbione with increased capacity for energy harvest.
Nature 444;:1027-1031,2006

 

また腸でのビタミン合成の低下や消化吸収機能の低下
による必要栄養素の不足により、皮膚・粘膜の機能低下、
皮膚炎、慢性疲労、免疫機能低下などにも影響します。

 

 

 

<dysbiosisによる免疫疾患への影響>

dysbiosisにより、腸のバリア機能が壊れ、
異物や有害物質の侵入による免疫反応の刺激、
そして慢性的な炎症により
食物抗原の侵入による食物アレルギー
腸での炎症(炎症性腸疾患)、
過剰な免疫刺激による関節リウマチなど
全身性の自己免疫疾患
アトピー性皮膚炎、各種アレルギー性疾患が生じます。
*Frank,D.N. et al:Molecular-phylogenetic
characterization of microbial community imbalances
in himan inflammatory bowel diseases.
Proc.Natl.Acad.Sci.USA,104,13780-13785(2007)

さらには、この腸での「慢性的な炎症」は、
慢性疲労症候群、老化の促進、癌など
全身性にさまざまな影響を及ぼします。

 

この重要な腸内フローラは
加齢、食生活、抗生物質の使用などで
変化していきます。
腸内フローラを良い状態に保つことは
健康維持や病気の予防に重要です。

 

 

ちょっと難しかったですか?
要するには腸内細菌が悪いと、さまざまな病気と
関係することがわかってきたので、
良い腸内フローラに整えましょうねっという
ことですね(^^♪

次回は腸内フローラを改善させる方法について
お話いたします。

 

 

 

 

 

 

 

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