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病院でよくもらうあの湿布。どっちがかぶれにくい? 

整形外科などでよく処方される
モーラス®テープロキソニン®テープ

皮膚科では湿布でかぶれた方を診察する機会が多いです。
モーラス®テープでは特に、貼付したところに日があたる
とかぶれる光アレルギー性接触皮膚炎を生じやすいことで
知られています。
でも、粘着性が強くはがれにくいことから、関節部位には
人気が高い湿布薬です。
露光部には貼らないように注意してくださいね。
そのようなこともあってか、最近ではロキソニン®テープ
を処方されている方が増えました。

 

この2つの人気のある湿布薬の、どちらがかぶれやすいか
をみた研究の報告がありました。

*上中智香子 et al:非ステロイド系抗炎症薬含有貼付剤に
おける皮膚刺激性・バリア機能への影響に関する研究,
Aesthetic Dermatology Vol.25:40~48,2015

50歳以上の既往歴のない健康な方18名の肩甲骨部に
モーラス®テープとロキソニン®テープを7日間貼り、
両者の皮膚刺激性を観察しています。
結果、ロキソニン®テープの方が、乾燥症状や皮膚症状の
副作用が出にくい貼付剤であることが示唆されました。

 

テープ剤がかぶれやすい原因として
この論文でも考察されています。

粘着力による物理的刺激・・・皮膚接着性が強いので、
はがすときに正常皮膚の角質もはがしてしまうため、
刺激が生じる

皮膚の浸軟刺激・・・密閉され透湿性がひくいため、
蒸れやすい

有効成分や添加物による科学的刺激・・・薬剤や配合
されている添加物のアレルギー

が挙げられています。

モーラス®テープの貼付部位では、経時的に
角質水分量の低下がみられ、ロキソニン®テープよりも
乾燥症状がでやすいかったとのことです。
本来は蒸れやすいのですが、連日の貼付と剥離の
繰り返しにより、バリア機能が低下したことによる
のではないかと書かれています。

また、使用した人の評価によると、モーラス®テープ
方がやはり粘着性が高いという結果でした。
はがす時のダメージが大きいのですね。

また、両者ともに刺激の原因になりそうな添加物の
使用があるものの、含有量が不明のため、比較が
できなかったそうですが、有効成分の薬剤自体や
それらの添加物とくに樹脂がアレルギーの原因に
なっている可能性も報告されています。

そしてモーラス®テープで貼布後に、その部分が
日焼けすると赤みや色素沈着になる光アレルギー性
接触皮膚炎の原因として考えられているベンゾイル基は、
ロキソニン®テープには含有されていないため、
起こさないであろうと考えられています。

 

これらのテープ剤は薄くて粘着性が良いので好まれますが、
女性の腰に湿布薬

この写真のようなハップ剤の方が
かぶれにくいです。
分厚くて、はがれやすいのでテープ剤の方が
人気ですが、かぶれやすい方はお試しください。

というわけで湿布を処方してもらったら
貼ったところは日に当てないように気を付けましょう(^^)/
一か月あとでも、光アレルギー性接触皮膚炎になることが
あります。

肌の弱い方は、テープ剤でなくハップ剤にしてもらいましょう(^^)/

かぶれやすい方はモーラス®テープでなく
ロキソニン®テープにしてもらいましょう(^^)/

 

 

 

 

 

 

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