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「花粉アレルギーと食物アレルギーなど」その1 ~聖路加国際病院 主催 定例勉強会 Dermatology clinical meetingにて~

 
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左から2番目は聖路加病院部長の衛藤光先生、
左から4番目が島根医大から講演にお越しいただいた千貫祐子先生です。
一番右は当院の保険診療担当の若槻医師です。

知っていると思いますが、右から2番目は私です( *´艸`)
年に数回、私の前職場の聖路加病院の医師と、
病院の近隣の開業医との勉強会や症例検討会を行っております。
聖路加病院へ検査、精査、治療のために
ご紹介した方の経過を報告していただいております。
また、この会では著名な先生を招聘して、
ご講演もしていただきます。
その道のスペシャリストから聴くお話は、論文を読むより
も実用的な情報が満載です♪
今回は島根大学より千貫(ちぬき)祐子先生をお招きしました。
先生は、食物アレルギーのスペシャリストです。
以前に社会問題となった「茶のしずく石鹸」による
小麦アレルギーの解明にも、多大な貢献をされました。
それを契機に、皮膚からのアレルギー獲得のシステムの
解明が急激にすすみ、「経皮感作」という存在に
私たちも気づかされました。
もう一度「茶のしずく石鹸」のことを
振り返ってみましょう。
2004年3月から2010年9月までにその石鹸を使用した
方で小麦アレルギーになった患者様は、
医療機関で診断がついた方で2111例とのことです!
きっと診断されていない人もいることを考えると、
ものすごい数になりますね( ゚Д゚)
通常の小麦アレルギーとは異なる症状をとります
小麦を摂取してじんましんや重症のアレルギー
(アナフィラキシー)を生じる症状は、
これまでにもありましたが、それらは食事として摂取
してアレルギーを獲得してしまった場合でした。
しかも、学童期以降の小麦のアレルギーは、
ほとんどすべて食物依存性運動誘発アナフィラキシー
(FDEIA)という病型をとります。
小麦を食べただけでは症状はでにくく、
その直後に運動または消炎鎮痛剤を服用すると
誘発される重篤なアレルギーです。
多くの場合には、救急外来など緊急に受診するため、
詳細な経過を聴取されず、FDEIAの診断がつかないまま
終わってしまっている場合も多いそうです。
重篤なアレルギーを起こした場合には、
症状が治まっても原因精査のために皮膚科を
受診してください。
それに対して、茶のしずく石鹸による
アレルギー症状の多くは、瞼が腫れる血管性浮腫の
形をとります。
従来のFDEIAが全身の症状が主体であるのに対して、
症状はかなり異なります。
そして茶のしずく石鹸で顏を洗っている場合に、
洗顔中に涙がでたり、鼻水が出たりしていたと
いう方が多いようですが、何しろ水で顏を洗っています
ので気が付きにくいですね。
通常の検査でも陽性にでない
この石鹸の原因成分はグルパール19sという
加水分解小麦です。
小麦そのものではなく、グルテンという小麦の成分を、
人工的に酸や酵素で分解したものです。
よって、通常の小麦のアレルギーの方で検査で陽性所見の
得られるω5-グリアジンは陽性になりません。
(20歳以上の通常の小麦アレルギーの場合には
ω5グリアジンは94.7%の陽性率です)
したがって私たちは小麦のアレルギー検査において、
小麦とグルテンが陽性なのにω5グリアジンが陰性
の場合には、通常の食事から感作された小麦アレルギー
ではない可能性を考えます。
加水分解小麦による小麦アレルギーは治ることが多い
従来の小麦アレルギーの方は、小麦の摂取をやめていて
も、アレルギーでなくなることは難しいのですが、
幸いにも、この加水分解小麦でアレルギーになって
しまった場合には、石鹸の使用を中止することで、
5年を経過するとアレルギー反応はおさまり、
小麦を摂取できるようになっているそうです。
アレルギー反応は、身を守るための手段なのです
人の体は、非常によくできていています。
通常の正しい経路として、食事から胃腸を介して入って
きたものには 「寛容」する、すなわち「こいつは
悪いやつではない」と 認識して、アレルギー反応を起こさ
ないようになっています。
でも 消化不良や大量に入りすぎて、腸に残留すると
「こいつはやっかいなやつかもしれない」と認識して
遅延型フードアレルギーになったり、
また茶のしずく石鹸での場合のように、入ってくる
はずでないところから侵入してきた食品成分には、
「こいつは玄関からちゃんと挨拶もなしで、庭から侵入
するとは!よからぬやつだ!」というように判断して、
侵入者を攻撃するシステムが作られます。
そして次に口から正しい経路で入ってきても、要注意人物
として認識されているので、アレルギー反応を起こして
不審者の侵入を知らせ、また排除しようと体がするのです。
他の食物アレルギーも同じような原因でなってしまう可能性がある
幼少期の食事アレルギーもこれと同じような形で
生じていることが近年解明されてきています。
口の周りの皮膚が荒れていると、母乳がついて、母乳の
中に含まれている食物成分が皮膚内に侵入して
食物アレルギーになったり、保湿として使用していた
クリームにナッツオイルが入っていたことで、ナッツアレ
ルギーになったり、報告は多数あります。
そのような成分が皮膚内に入らないように、
バリア機能を高めるための 正しいスキンケアを
行うこと。
そしてそのスキンケアに使用する保湿剤の成分も
十分に気を付ける必要がありますね。
みなさんがお使いの化粧品も気を付けましょう ♡
 
 
 

カテゴリー:★ 院長ブログ・医療情報 ★  更新日:2015年3月2日

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