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アトピー性皮膚炎の治療薬プロトピック軟膏の刺激が気になって使いにくい方へ。

アトピー性皮膚炎において、
傷んでしまった皮膚を速やかに改善させて、
バリア機能を回復させることがとても重要です。
炎症のある状態の皮膚を長引かせることは、
長期的にみるとさまざまな体内への影響を
及ぼします。
したがってステロイド軟膏を適切に使用し、
皮膚炎を抑えることが必要です。
ですが、長期に同じ場所に使用をすると
皮膚が薄くなったり、毛細血管が開いて赤みが
持続してしまう副作用があり、特に顔においては
それが生じ安い部位です。
そこで、それらの副作用の心配のない
プロトピック®軟膏(タクロリムス)は、顔や首など
ステロイドの影響を受けやすい部位において
選択されることの多い塗り薬です。

ところが、あまりに傷んでいる湿疹のところに
ぬると、ほてり感やかゆみ、赤みなどの
刺激がでやすく使いにくい点があります。

少しステロイドで湿疹の状態を改善させておいてから
プロトピック軟膏の使用を開始するなど
工夫が必要です。
それでもそのどくとくな使用感が気になって
使いにくいという方も多くいらっしゃいます。

その刺激を減らすために併用すると良いとされる
保湿軟膏についての報告がありました。

「タクロリムス軟膏(プロトピック®軟膏0.1%)の
有効性と刺激感 ヘパリン類似物質含有製剤
(ヒルドイド®ローション0.3%)併用の影響」
中原剛士、中原真希子 他
九州大学大学院医学研究院皮膚科学寄附講座体表感知学

アトピー性皮膚炎の方にはおなじみの
ヒルドイドローション(ヘパリン類似物質含有製剤)
を先に患部に塗り、その後でプロトピック軟膏を塗り、

効果に影響をしないか、また刺激が抑えられるかどうか
についてみています。
顔や体、四肢ともにそれらを併用しても、
治療効果には差はなかった(影響なかった)。
そして29.4%においてプロトピック軟膏の刺激が
減る結果となっています。

これまでこの刺激が気になり使用できなかった方も、
このように、先にヒルドイドローションを塗ってから
使用することで、プロトピックをもう一度
試してみるといいですね。
そしてローションでなくヒルドイドソフトにすると
なお刺激は減りそうですが、プロトピック軟膏の吸収、
効果に影響するかどうかが検証されていません。
ですがローションでも刺激のある方は、
ヒルドイドソフトでも試して、刺激が減ってきたら
ヒルドイドローションにし、少しずつ慣らしていく
のも良いのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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