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爪白癬(爪水虫)のレーザー治療をご希望される方が非常に多くなっています。

爪白癬(爪水虫)の治療は、塗薬だけでは
完治することが難しく、これまでは
抗真菌剤(カビ用の抗生物質)の内服治療が
第一選択であるとされてきました。
ですが肝機能障害や胃腸障害などの副作用や
他の薬との相互作用が多い点より、飲み薬を
服用できない、または服用したくないという方が
たくさんいらっしゃいます。

 

ようやく爪白癬のレーザー治療が
浸透しつつあります

近年爪白癬のレーザー治療の有効性が明らかとなり、
当院でも2年前よりすでにとりいれております。
この爪白癬のレーザー治療を行っている
施設がまだ非常に少ないため、
関西地方をはじめかなり遠方からも
来院されている方がいらっしゃいます。

健康保険での治療として認められていないため、
皮膚科医の中においても、その有効性について
周知されていない現状があります。
ですが最近ではその有効性と安全性についての
論文報告も増えてまいりました。

「爪白癬に対する
ロングパルス Nd:YAGレーザー治療」

順天堂大学医学部附属 浦安病院皮膚科学教室
Aesthetic Dermatology Vol.23:280~288,2013より

36名の足の指の爪白癬を対象として
レーザー治療の有効性について5段階で評価
しています。
80趾(足の指)のうち
38趾(47.5%)が治癒、3趾(3.75%)が著効
7趾(8.75%)が有効、10趾(12.5%)がやや有効
12趾(15.0%)が無効
すなわち爪白癬の治療として
治癒からやや有効までが72.5%と
高い有効性が示された。
と報告されています。
そしてその治療期間中の副作用はとくに
ありません

何よりその患者さんのアンケートの結果によると、
91%の患者さんで「効果があった」もしくは
「大変効果があった」とのことです。
そしてレーザー治療の満足度の評価では、
86%の患者さんにおいて「大変満足」または「満足」
答えています。

そしてその中では、
通院間隔も3~4週に一度でよい。また、
授乳中の女性や小児でも適応が可能などの利点もある。
とも述べられており、有用な治療選択肢の一つであると
最後に締めくくられています。

 

内服治療においても完治しない例や再発する例が
あることからすると、爪白癬のレーザー治療は、
内服治療と遜色のない効果といえますし、
副作用もほとんどなく、より安全で体にやさしい治療と
言えると思います。しかも内服治療で効果のなかった
ものがレーザー治療で有効であるという場合も多く
みられます。

 

当院では、保険診療のみにこだわらず、
海外においては有効で安全であると
立証されている
エビデンスのある治療は
積極的にとりいれ、
皆様の治療の選択肢
を広く持っていただけるように

努めております。

当院でこの爪白癬のレーザー治療をはじめた2年前、
当初は皮膚科の医師からさえもこの治療にいついての
理解をえられませんでした。
爪白癬のレーザー治療があることさえも
ご存知でない医師でさえもいました。
今回の爪白癬のレーザー治療がようやく
知られるようになったように、日本の医療は、
保険診療内の治療にこだわりすぎるために、
欧米に比べると遅れています。
一見、安全性について慎重になっているようにも
思われる反面、かさむ保険医療費の問題や私たち医師の
保守的な視野すなわち保険診療外の治療に対する
偏見が未だ抜けないためとも思えます。
また保険診療以外の治療法について、保険診療を行う
保険医に伝わりにくいという問題もあります。
保険診療のみを中心としたクリニックと
自費診療をとりいれているクリニックとの
温度差をとても感じます。

今の日本の医療現場においては、
個々の医師が向上心をもって
医療について追求しない限り、幅広い医療情報は
手にはいりません。

治療方法を選ぶのは患者さんです。
私は、皆様には幅広い治療の選択肢をご提供
できるように、保険診療内の治療のみにこだわらず、
グローバルな視点で、エビデンスのある安全で
効果的な治療はどんどん取り入れていきたいと
日々情報収集、海外主催の勉強会への参加を
しております。
これからも皆様に、正しい、新しい、画期的な、
そして体に優しい、より安全な治療を
提供できるよう妥協しないクリニックで
ありたいと思います。

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