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ニキビ治療の問題点now

ニキビはニキビ菌(P.acnes)が毛穴で増加し、
それにより産生されるさまざまな物質により炎症をおこして
毛穴が赤く腫れた状態です。

では、抗菌剤を飲んで菌を減らせば治るでしょ!
っと思うかもしれませんが、
P.acnesは皮膚に一生常在し、いなくなることのない菌です。
抗生剤をやめればまたすぐに増えてしまいます。
そのため何か月、何年にもわたり抗生物質を飲み続けているという方を
しばしば拝見します。

近年ニキビ治療によく用いられるマクロライド系抗生剤の
耐性菌(抗生物質に効かなくなってしまった菌)が増加しています。
残念ながらこれは、医師による間違いだらけの抗菌薬の使用による
残念な結果です。

スキンケアよりも飲めば速やかに改善のみこめる抗菌剤の内服治療を
安易に選択し、ニキビのできやすい状態や時期が続く限り
処方し続けている光景をいまだによく目にします。

患者さんも、すぐに効いてニキビのストレスから解放される
抗菌剤の飲み薬を希望されるのは仕方がないことです。
ですが私たち医師が使用に関しての注意、リスク、
必要性または必要でない状態である説明を充分に行い
皆様に理解していただく努力に欠けています。
混み合った診療の中で、医師も時間と手間のかかるスキンケア指導よりも
簡単な抗菌剤の処方を選択せざるを得ないという背景にも問題があります。

 

日本皮膚科学会のざ瘡治療のガイドラインにおいても
中等症以上(ニキビが6個以上ある場合)には
抗菌薬の内服を行うよう強く推奨するとされています!!!!

治療のガイドラインにこのように書かれているために
医師側も何の抵抗もなくぽんぽんと処方してしまうのです(/_;)

 

 

さて、どのようなニキビの時に抗菌剤の服用が必要なのでしょうか。
「ニキビ跡になったら嫌だから早く抑えたい!」
もっともです。
軽度の毛穴の炎症では跡になることはまれですが、
膿がたまって毛穴が爆発してしまうと
毛穴ごと傷跡になり、陥没(クレーター状にへこむ)してしまいます。
したがって化膿が著しい場合は抗生剤を服用をして
早く抑える必要があります。
そのようなばい菌感染がひどい状態でなければ
スキンケアで十分綺麗になります。
ニキビの状態によって抗生物質の飲み薬を処方するかどうかを
見極めるのが本来の皮膚科医の仕事です。
また、次回来院されるまでの間に症状には波がありますので、
どんな状態なら薬を飲むのかをアドバイスするのも大切な指導です。

 

では耐性菌を獲得してしまったらどうなるのか。
大きなニキビができてしまって、ここぞというときに薬を効かせたくても
抗生剤がきかないということがもちろんあります。
そして近々には特に困ることはないかもしれませんが、
皮膚ばかりでなく、体にはたくさんの常在菌がいますので
その菌までが耐性菌になってしまいます。
免疫力が低下した際や、大きな病気をしたとき、怪我をしたとき、手術後などに
自らの菌におかされてしまうことがありますが、
その場合にその菌をやっつけたくても抗生剤が効かなくなっていて
重篤になってしまいます。
その時になってはじめて耐性菌を獲得していることに後悔をするのです。
ですから自分の中で飼っている菌を耐性菌にしないために、
抗生剤の内服薬に依存したり、安易に服用したり、
長期間だらだらと服用したりしてはいけないのです(ーー゛)

 

とはいってもスキンケアだけではうまく菌を軽減できない場合もありえます。
その場合はBPO!
抗生物質ではなく、酸素を嫌うP.acnesに酸素を送りこんで殺菌するこの塗り薬は
耐性菌を作ることもありませんし、すでに耐性菌になってしまっている菌にも有効です!
欧米では第1選択薬のこのお薬ですが、残念ながら日本ではまだ保険適応外の治療薬です。
保険で使用できるようになるのはまだ先になりそうですが、
当院ではすでに取り入れています。
抗生剤を使用しなくても行える治療があることを知ってください(^_^)/

 

 

またお薬を使用したスキンケアばかりでなく、
ニキビを悪化させないための基礎化粧品のご紹介や、
ニキビ治療に相乗効果のある化粧品のご案内もしております。

抗生物質を飲み続けているニキビの方!
ぜひご相談ください(^_-)-☆

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